2024年 4月 24日 (水)

再三延期してた「アップル」もいよいよ?! 相次ぐ「オフィス戻れ」発令...「リモート慣れ」海外ビジネスエリートたちはどう出る?(井津川倫子)

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光熱費が月2万円値上げ!...「オフィスに戻りたい」

   2年半ぶりに「オフィス復帰」を宣言したアップル社の社員が、どう反応するのか。今回も会社を去るスター社員が現れるのか...。ティム・クック氏の決断が吉と出るかどうかの評価には時間を要しそうですが、いくつかのメディアが、今回の宣言は「非常に好タイミング」だと分析しています。

   一つ目の理由は、経済状況の悪化です。とくに、リセッション(不況)入りが懸念される米国ではすでにリストラの動きが始まっていて、「staying home might be hazardous to their career」(自宅勤務はキャリアにとって危険だ)と、不安を感じるビジネスパーソンが増加。安心を求めて「オフィスワークに戻りたい」という声が広がっているそうです。

   さらに、数十年ぶりのインフレに見舞われている欧米諸国では、光熱費の急騰が問題となっています。

   英国では、このまま在宅勤務を続けると、暖房費が増える冬には「昨年と比べて月に2万円以上光熱費が増えるだろう」という、ありがたくもない予測が発表されたこともあり、負担増にあえぐビジネスパーソンを中心に「オフィス復帰」の流れが始まっている、と報じられています。

   新型コロナが収束する兆しが見えないなか、光熱費もリストラも心配せずに自由に働き方を選べる「特権」を享受できるエリート層。不況やインフレの波に勝てるのか、彼らの動向に要注目です。

   それでは、「今週のニュースな英語」「in-person」(対面で)を使った表現を紹介します。

I saw a famous musician in person
(有名なミュージシャンにじかに会った!)

I will meet you in person
(私が直接あなたに会います)

Please discuss in-person meeting
(対面の会議で議論してください)

   アップル社の「オフィス復帰」宣言をめぐる報道で不思議に思ったのは、オフィスでの感染拡大リスクに触れるメディアが皆無だったことです。

   そもそもは、感染を避ける目的のリモートワーク導入だったはず。もう、世界のビジネス界は「アフターコロナ」が常識なのでしょうか。衰える気配が見えない新型コロナに、インフレや不況。多難の日々はまだまだ続くようです。

(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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