2024年 5月 3日 (金)

米国株に連鎖する日本株 国内投資家は「NYダウの呪縛」から逃れるほど自立していない(8月29日~9月2日)【株と為替 今週のねらい目】

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   注目されていた2022年8月26日の米ジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことをきっかけに、米国株は大きく下落。これを受けて、東京株式市場の日経平均株価も4週間ぶりに反落した。

   3万円を目指したが、届かず。それどころか、米国株の動きに連鎖する日経平均株価は大きな調整を強いられる可能性がある。

   米国の経済指標には注意が必要だ。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 国内投資家は「NYダウの呪縛」から逃れるほど自立していない(写真は、米ニューヨーク証券取引所)
    国内投資家は「NYダウの呪縛」から逃れるほど自立していない(写真は、米ニューヨーク証券取引所)
  • 国内投資家は「NYダウの呪縛」から逃れるほど自立していない(写真は、米ニューヨーク証券取引所)

東京株式市場 大きな調整を強いられるかも?

日経平均株価予想レンジ:2万7500円~2万8800円

2022年8月26日(金) 終値 2万8641円38銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、調整局面入りか。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週間ぶりに反落した。米国の景気悪化を受けて台頭していた米国の利下げ観測が後退して長期金利が上昇したことを背景に、米国株が軟調に推移したことが、日経平均株価の下げにつながった。

   今週の日経平均株価は、調整局面入りとなりそうだ。米国の金融政策の先行きを占ううえで注目されていた8月26日のジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことで、市場の利下げ転換への期待は否定され、米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は26日に1000ドルを超える下落となった。

   今週の日経平均株価はこの動きを受け、調整から始まることになるだろう。国内投資家はNYダウの呪縛から逃れるほど自立していないため、日経平均株価も大きな調整を強いられる可能性がある。今後の米国株の動向を見るうえで、米国の経済指標には一段の注意が必要だ。

東京外国為替市場 8月の米雇用統計に要注意!

ドル・円予想レンジ:1ドル=136円50銭~139円00銭

2022年8月26日(金)終値 137円52銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。米国の景気悪化懸念の強まりからドルは一時1ドル=136円割れをする局面もあったが、8月26日のジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことで、米国の長期金利が上昇。ドルは1ドル=137円台半ばまで上昇した。

   今週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となりそうだ。パウエルFRB議長の発言によって、利下げ期待が後退し、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが行われる可能性が示唆されているため、米国の長期金利の上昇を背景に、ドルは強含みの展開が続くことになりそうだ。

   米国の金融政策を占ううえでも、米国の経済指標、特に9月2日の米国の8月の雇用統計に注目する必要がある。

   経済指標は、国内では29日に6月の景気動向指数、30日に7月の完全失業率と有効求人倍率、31日に7月の鉱工業生産、9月1日に4~6月期法人企業統計、8月の新車販売台数などの発表が予定されている。

   海外では、31日に中国の8月の製造業PMI(購買担当者景気指数)と非製造業PMI、米国の8月のADP雇用統計、9月1日に米国の8月のISM製造業景気指数、2日に米国の8月の雇用統計などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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