2024年 3月 3日 (日)

逆に、「週休3日はツラい」?!...「休みが増えたら、ストレスも増えた!」 英国での実証実験で判明、「夢の職場」のデメリットとは(井津川倫子)

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   2022年6月にイギリスで過去最大規模とされる「週休3日制」の試験的プログラムが始まって約3か月がたちました。

   以前も話題(「『給料満額で休みだけ増える!』 英国で『夢のような』週休3日の実験が始まった!」)にさせていただきましたが、この実験には70社、3300人以上の従業員が参加。11月まで6か月にわたり、「働く時間は減る」けれど「お給料はそのまま」という、うらやましい条件で勤務を続けています。

   地元メディアが「ラッキーな3300人」と表現したほどの「好待遇」ですが、時間が経つにつれて、なんと「週休3日はツラい」という嘆きが聞こえてきました。

   プログラムに参加している英サラリーマンの本音をさぐってみると、「夢の職場」の意外な現実が浮き彫りになってきました。

  • イギリスで実施中の「週休3日制」試験的プログラムの評判とは?(写真はイメージ)
    イギリスで実施中の「週休3日制」試験的プログラムの評判とは?(写真はイメージ)
  • イギリスで実施中の「週休3日制」試験的プログラムの評判とは?(写真はイメージ)

「毎週3連休」で、従業員の「病欠が62%減った!」

   街のフィッシュアンドチップス店から大手金融機関まで、多くの企業が参加している「英国週休3日制」の試験プログラム。とくに注目を集めているのが、「100-80-100」という基本モデルです。

   プログラムを主催している非営利団体「4デーウィークグローバル」が提唱しているもので、「100%の生産性を維持する代わりに、労働時間を従来の80%に減らし、100%の賃金を支払う」という内容。つまり、「労働時間を短縮する」だけで「賃金と生産性は従来通りを維持する」ことが前提となっているのです。

   プログラム開始当初から、「dream come true」(夢のような現実)と羨望を集めていましたが、それを裏付けるように、実際に参加した従業員から喜びの声が早々と発信されています。

Having an extra day off on Friday is a dream come true.
(金曜日に追加の休日、夢が現実になったようだ!)

How motivating it is knowing you have a three-day weekend!
(毎週3連休だなんて、モチベーションが上がる!)

   じつは、「週休3日制」は企業側にもメリットがあるようです。ある調査によると、プログラムに参加した企業の51%が「Cost savings」(経費削減)の効果があったと回答しています。確かにオフィスを1日閉鎖すると、光熱費やコピー代などの諸経費が削減できるのでしょう。

   面白いことに、「sick days」(病欠)が62%減った、という付帯効果も報告されていました。「週休3日制」で平日に休みが増えると、わざわざ「病欠」にしなくても病院に行きやすくなったり、体調が悪くてもゆっくり休めたりする、といったメリットを享受できそうです。

   もしかしたら、おおらかな英国人のことですから、これまでは「病欠」という理由で3連休にしていた「ズル休み組」もいたかもしれません。

   いずれにしても、「週休3日プログラム」を導入したオフィスで笑顔が広がっていることは間違いない様子。「夢の職場」の実現に向けて、一歩進んでいるようです。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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