2024年 5月 2日 (木)

円安加速、1ドル=140円台! エコノミストが指摘「経済悪化はより深く、より長くなる」...だが、物価対策のとっておき「錬金術」がある!?

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保有するドルを売却しないで、含み益を得る方法とは?

物価を下げる「錬金術」がある!?(写真はイメージ)
物価を下げる「錬金術」がある!?(写真はイメージ)

   ただし、問題がある。

「日本が一気に1.3兆ドルの外貨を売却して差益を得ようとすると、ドル安円高が起こる。外貨準備の運用資産である米国国債を売却することも、米長期金利の上昇要因になる」

   そこで、解決策がこれだ。

「では、日本政府が保有するドルを売却しないで、含み益を得ることはできないものだろうか。その方法があるとすれば、随時、ドル建てで輸入をしている事業者に対して、輸入代金を外貨準備から貸し付けることだ。(中略)
商社、石油元売り、電力会社に対して、外貨準備の資金を国際協力銀行経由で貸し付けて、そのドルで支払いを行う。差益を得るためには、そのドルの返済方法を工夫する。事業者に対して、円資金で返済することを条件にして、返済額の円資金は適用為替レートを外為準備のドルの取得価格(簿価)に設定する」
「この簿価で返済を受ける条件の貸付は、間接的に日本の消費者の輸入コストの高騰分を肩代わりすることになる。ただし、これは間接的に輸入事業者に減税するかたちにもなるので、節度が必要になる。電力料金・ガス料金、ガソリン・灯油、小麦価格に限定することが望ましい」

   熊野氏は、このほか問題点をいくつか指摘しているが、やってみる価値はあるのかもしれない。

(福田和郎)

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