2024年 5月 3日 (金)

既存事業強化+新規事業開拓「両利きの経営」進む...東洋経済「ゼネコン」、ダイヤモンド「出世・給料・人事」、エコノミスト「暴走する中国」を特集

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変わる企業の出世・給料・人事

   「週刊ダイヤモンド」(2022年9月10日号)の特集は、「15業種 全網羅 出世・給料・人事の新ルール」。大企業のエリート部門にいれば、高待遇が約束される時代は終わったという。144職種の年収ランキングなどをまとめている。なかでも、読み応えがあるのは大手各社のトップ人事だ。

   豊田家の支配が強まっているトヨタ自動車で、豊田章男社長から長男の大輔氏への世襲に向けた動きが活発化してきた。リリーフ役の次期社長候補が副社長3人に絞られつつあるという。だが、3人とも「実績が不明瞭で経営手腕が未知数という意味で、小粒であることは否めない」と辛口な評価。

   ホンダは、「文民統治」強化で技術系人材は大ピンチだという。社長は技術系から、副社長は営業(事務)系から出すという不文律があった。だが、2代前から、その不文律が崩れたという。

   営業(事務)系が「営業・経営系」と「管理系(人事、経理財務、経営企画など)」の2つに分化。現在の三部敏宏社長、竹内弘平副社長、青山真二専務によるトロイカ体制に引き継がれている。

   二輪や汎用、四輪事業の研究開発機能を本社へ組み入れる動きが活発化し、本社の文系幹部が技術系人材を従える局面が増え、技術系人材は不遇の時代が到来している、と書いている。

◆三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友銀行では...

   3メガバンクで最も保守的とされる三菱UFJフィナンシャルグループ(FG)だが、激変人事の予兆が見え始めているという。亀澤宏規社長自身が、行内エリートが集まる経営企画部の経験がなく、頭取をしないまま一足飛びにFG社長の座に就いた。

   前例踏襲型の人事から脱却したいという意思が見え隠れし、4人のトップ候補者(いずれも取締役常務執行役員)の中には三和銀行、東京銀行出身者もいるという。

   かつては「3代先までトップ候補が想定できる」といわれた三菱UFJFGだが、時代の激変期では、その4人以外のダークホースが現れる可能性も捨てきれないという。

   三井住友銀行の歴代頭取は急住友銀行出身者が、会長は旧三井銀行出身者が担うというバランスを維持してきた三井住友銀行でも、これまでにない動きがあるという。

   常務執行役員だった萩原攻太郎氏が専務に昇格し、「次期頭取はほぼ決まりではないか」とささやかれているという。出身行と入行年次のパズルを組み合わせれば、萩原氏が本命とされるが、サプライズ人事が発動される可能性も捨てきれないという。

   このほか、東京電力ホールディングス(HD)では、本命候補を迎え撃つのは52歳の女性常務執行役で、初の女性社長かと見る向きもあるそうだ。

   「VUCA(ブーカ。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字から取った造語)」の時代にあっては、テクノロジーの変化に敏感で独自の勝ちパターンを描ける経営者が望まれる――。同誌は、「異端経営者」の登場を期待している。

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