2024年 4月 27日 (土)

なぜ中国のスタートアップ企業は「世界最速」で成長するのか?

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   中国には、アリババ、テンセントをはじめ多くのスタートアップ企業がひしめいている。本書「世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑」(日経BP)は、知られざるスタートアップの急成長事例に注目し、その「成長の方程式」を探った本である。

「世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑」(井上達彦・鄭雅方著)日経BP

   著者の井上達彦さんは、早稲田大学商学学術院教授。専門はビジネスモデルと事業創造。著書に「模倣の経営学」などがある。共著者の鄭雅方さんは、早稲田大学商学学術院助手。台湾、中国で勤務の後、日本に留学。中国のスタートアップを研究している。

3世代で築かれたスタートアップのピラミッド

   中国には3世代で築かれたスタートアップのピラミッドがある、という指摘がユニークだ。

   第1世代では、インターネット革命が起こり、テンセントやアリババが生まれた。決済、与信、物流、クラウドなどのインフラを構築するとともに、後に続くスタートアップを支援する役割も果たしている。

   第2世代はスマホやクラウドサービスが登場したモバイルインターネット世代で、ショートムービーアプリなどが生まれた。TikTokのバイトダンスなどが相当する。

   最後の第3世代では、ビッグデータと決済インフラが整備され、漫画アプリや共同購入サービスが生まれた。第1世代、第2世代が築いたピラミッドの基盤を活かし、少ない資本でピンポイントに大ブレイクしている。

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