2024年 5月 3日 (金)

【1万円からはじめる暗号資産】冷え込み厳しい仮想通貨...北大、明大の様子見続く【暗号資産バトル 第18節】

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   暗号資産市場は冴えない動き。明治大学の城正人さんは「憂鬱な気分に......」と表現する。「仮想通貨の冬が来た」と、そのせいで取引ぶりも低調だ。北海道大学の花野直樹さんは学業が忙しくなって、今週(2022年9月26日週)は取引を見送り。東京大学の迫嵩明さんもお休み。

  • 仮想通貨市場は取引も低調
    仮想通貨市場は取引も低調
  • 仮想通貨市場は取引も低調

秋の訪れとともに冷え込む仮想通貨(明治大学 城正人さん)

   仮想通貨の冬が来て、投資の観点からは厳しい時期が続く。そこで今年は「技術的な観点から」仮想通貨をビシバシ斬っていきたい。当初はそんな思いでしたが、やはり落ち込む仮想通貨の値動きにつられ、憂鬱な気分に......。

   あなたも共感する部分、多くありませんか?

   いつまでも値動きばかり見ていて落ち込んでいても仕方ありません。こんな市場でも仮想通貨界隈では日々開発が進んでいます。

   今回はちょっと硬派な話題になりますが、最新の話題である「ICP(Internet Computer) HTTPSアウトコール 実装」について、日本一早く、日本一わかりやすくご紹介します。

※ ICPの基礎情報については、図表付きで日本総合研究所 先端技術ラボが大まかにまとめているので、そちらも参考にしつつ、ご覧になってください。

◆ ICPとその特徴
インターネットコンピューターという怪げな名前、そして日本総合研究所 先端技術ラボの資料の難解さには初見では多少引いてしまうかもしれません。誤解を恐れず、簡単に説明するならば「ブロックチェーンの力を使い分散性、永続性に優れた世界中からアクセス可能な巨大なコンピュータを作るプロジェクト」といえましょう。
現在、世界ではAmazonのAWS、MSFTのAzureなど「世界中から利用できる巨大なコンピュータをちょっと分けてもらい、利用した分に応じてお金を払うサービス」が多く活用されています。
Webサイトやアプリなどの多くが利用していて需要は巨大です。このサービスにブロックチェーンをかけ合わせたのがICPです。
つまり、ブロックチェーンと現在のWebサービスとを統合したサービスを提供することが容易なわけですね。

◆ HTTPアウトコール実装で何が変わる?
さて、ICPが何を目的としているのか、なんとなくわかったところで先週(9月19日週)の「アウトコール実装」、どうインパクトがあるのでしょうか。
先ほどICPは巨大なコンピュータといいましたが、実態は仮想の小さなコンピュータが無数に寄せ集まったもの。これまで利用者がそのコンピュータに入力したり出力したり、インターネットを介して閲覧することはできました。
しかし、今回のアウトコール実装ではその小さなコンピュータには機能が追加され、インターネットから自分で情報を取得してくることができるようになりました。
この機能は一見地味なようでかなりのインパクトがあります。デジタル化が急速に進む現代、世界中のデータはどんどんインターネットで処理され、集約されています。
たとえば日々の購買データや自動車の走行距離、株価やお天気情報など。これまでこうしたデータをブロックチェーン上で扱おうとするとは「オラクル」という仕組みを利用する必要があり、面倒で遅く、コストが高いものでした。しかし、今やこれらのデータはICPによって手軽に取得することができます。
今後、この仕組みを利用してスポーツ賭博やお天気データを利用した効率的な保険のシステムなど、さまざまな製品が登場するでしょう。

◆ まとめ
今週はICPの新機能についてまとめてみました。仮想通貨界隈は過疎っていますが、そんなときこそ自分で開発して前に進めることができる。それこそクリプトのおもしろさだと思います。ぜひ、何かアイディアがありましたら、TwitterのDMなどでこっそり教えてもらえるとうれしいです。

◆ 今週の取引
なし

保有資産
ビットコイン  0.0001枚 現在1枚当たり278万3025円 評価額は2783円
保有現金 7010円

前週からの損益    プラス59円
9月30日現在       9793円

◆ 池田昇太のワンポイントアドバイス
仮想通貨市場は大きな動きが見られないですね。私たちトレーダーにとって、相場に注目するべき動きが無い場合、焦らずに待つのが一番かと思います。
この一週間(10月3日週)は、ビットコインが再度2万ドル台に到達する様子が見られ、下落トレンドを抜けるのではないかという見方もありますが、まだまだ高値が付きにくい雰囲気であるように感じられます。
ブロックチェーン関連のプロジェクトは、興味深いものが数多くありますね。現在のクラウドサービスはGAFAが強めですが、ICPのようなサービスがどれほど普及していくのか、今後が楽しみです。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

◆ 多忙のため、取引をお休みしました。(北海道大学 花野直樹さん)

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
9月30日現在           9754円

花野 直樹(はなの・なおき)
花野 直樹(はなの・なおき)
北海道大学工学部4年
北大金融研究会の所属。ふだんはテクニカル分析を使った株式の短期トレードをしています。やるからには1位をとれるよう、頑張ります!

◆ 取引はお休みしました(東京大学 迫嵩明さん)

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
9月30日現在              1万円

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

◆ ◆ アドバイザーのプロフィール

池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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