2024年 4月 28日 (日)

自分より年収3分の1以下の夫、家事育児ゼロ、家計負担ナシ...それならポイ捨て? 女性の投稿が炎上...経済力持つ妻に、夫は不要? 専門家に聞いた(2)

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   年収が自分より3分の1以下。家事育児を全くやらないし、家にお金も入れない夫。「こんな旦那ならいらないですよね?」。そう悩みを訴える女性の投稿が炎上気味だ。

   この女性は、子育てのため仕事をセーブしているが、フルタイムなら年収3000万円以上だという。また、結婚当初から家にお金を入れる割合は妻7:夫3だったが、夫は起業して「まだ大変」ということで「ゼロ」に。飲んで帰ることが多い。2人の子どもに「パパいる?」と聞くと、「いなくてもいいい」という返事。

   この投稿には「女性が完全に自立すると、夫はいらなくなる」「ポイ捨てしなさい」という共感と、「夫をモノ扱い」「子どもがかわいそう」という批判の声も。

   妻が圧倒的な経済力を持った典型的な「格差婚」の夫婦、どうすれば幸せになれるのか。専門家に聞いた。

  • 夫と別れるべきか悩む女性(写真はイメージ)
    夫と別れるべきか悩む女性(写真はイメージ)
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「妻が働き、夫は専業主夫」ワークスタイル、6分の1に減少

   <自分より年収3分の1以下の夫、家事育児ゼロ、家計負担ナシ...それならポイ捨て? 女性の投稿が炎上...経済力持つ妻に、夫は不要? 専門家に聞いた(1)>の続きです。

――論争の背景には、高収入の妻が完全に自立しているというか、家計をすべて担っている新しい夫婦のあり方があります。しかし、夫が専業主夫になるどころか、家事育児を一切しないという問題点もあります。
川上さんが研究顧問をされている、働く女性の実態調査機関「しゅふJOB総研」で、今回のテーマにマッチした調査をされたことがありますか。

川上敬太郎さん「仕事と家庭の両立を希望する主婦層に、10年後の未来を想像した時に増えそうな、夫婦のワークスタイルについて尋ねたことがあります。

◇10年後の未来を想像した時に増えそうな、夫婦のワークスタイルは?

調査をしたのは2020年ですが、『夫婦対等に共働き』するスタイルが増えるだろうという回答が6割を超えて断トツでした。一方、『妻が中心となって働き、夫は補助的に働く』は4.3%、『妻が働き、夫は専業主夫』は2.3%に留まります。両方合わせて6.6%しかありませんでした。ということは、妻のほうが家計収入を支えている投稿者さんのご家庭は、レアな存在だと言えそうです」

――投稿者のように自立している女性は、10年後でも珍しいと考えられるわけですか。

川上敬太郎さん「そのとおりです。実はもっと深刻な結果が浮かび上がりました。過去の調査結果と比較したところ、『夫婦対等に共働き』と回答した人の比率が徐々に下がってきていました。2013年には77.8%だったのが、2020年には60.2%に下がっています=図表参照
(図表)10年後に増えそうな夫婦のワークスタイル(しゅふJOB総研の調査)
(図表)10年後に増えそうな夫婦のワークスタイル(しゅふJOB総研の調査)
川上敬太郎さん「なかでも減少傾向が特に顕著だったのが、妻の自立度が高い『妻が中心となって働き、夫は補助的に働く』『妻が働き、夫は専業主夫』の2項目です。2013年時点と比較すると、極端に減少しています。
2013年には『妻が働き、夫は専業主夫』が13.1%だったのが、2020年には約6分の1の2.3%に減少、2013年には『妻が中心となって働き、夫は補助的に働く』が17.3%だったのが、2020年には約4分の1の4.3%に減少といったありさまです=再び図表参照
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