介護事業者の倒産、過去最多ペース 背景に人材不足、物価高...価格転嫁難しい状況【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   今回は、介護事業者の倒産が過去最多ペースであることに注目しました。

   東京商工リサーチによると、2022年1月から9月までの介護事業者の倒産は100件と、去年の同じ時期の倍近くに上り、過去最多のペースとなっています。

2000年以降、9月までに倒産が100件に達したのは初めて

   具体的には、全国であわせて100件に上り、去年の同じ時期の51件から倍近くに増え、一年間換算ですと130件以上まで増えていきそうな勢いとなっています。

   調査を始めた2000年以降で、9月までに倒産が100件に達したのは初めてで、年間118件に上った2020年を上回るペースにもなっています。

   介護事業者の詳細を見ていくと、デイサービスなどの「通所・短期入所」が45件、「訪問介護」が36件、「有料老人ホーム」が10件となっています。 また、統計の中での倒産の要因としては、

・ヘルパーなどの人材不足
・感染が拡大した時期の介護サービスの利用控えによる減収
・コロナ関連の国や自治体などからの事業者への支援の減少
・食材などの物価や光熱費、燃料費の高騰

などが原因となっているとのことです。東京商工リサーチでは、次のようにコメントをしています。

「『老人福祉・介護事業』は、食材や光熱費、介護用品などが値上がりする一方、価格転嫁が難しく、さらに、コロナ禍で利用客の回復も鈍い事業者が多い。こうした状況から、長引く経営不振の小規模事業者を中心に、抑えられていた倒産がこれから本格化する可能性が高まっている」

   こうした課題がある一方で、日本の高齢者は増え続けており、慢性的に介護事業者が不足している状況となっています。

   今後は倒産を防ぐためにも、M&A等の打ち手が必要になってくるのではないでしょうか。

   ではまた!(馬医金満)

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