ソニーホンダの新EV「アフィーラ」プロトタイプ披露...関心高まる移動中のエンタメ機能、新時代の「感動体験」はどう結実するか?

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「走り」の視点からは物足りなさの声も...だが、それはEV時代の宿命?

   SHMは、J-CASTニュース 会社ウォッチが「ソニー×ホンダ EV開発で異業種連携 米IT大手の動きにらみ『号砲』!」(2022年03月18日付)で報じたように、22年3月に合弁を発表し、6月に合弁契約、10月に会社を設立したという「ほやほや」の会社だ。

   日本を代表する電機と自動車の大手がタッグを組んで開発するEVへの注目度は高く、期待する声がメディアにもあふれる一方、今回の発表では、実際にどのような車になるのか、はっきりしないという失望も呼び、評価は分かれている。

   報道を通じて、車内の音楽、映像などエンタメの充実に焦点を当てた記事が目立ったのは確か。これについて、「走り」の視点から物足りなさ、新味のなさを指摘する声が少なからずある。

   ただ、従来のガソリン車が走行性能や制御機能で差別化ができたのに対し、電池とモーターで動くEVは、そうした車本来の領域で特徴を出しにくいというのが宿命でもある。

   運転支援技術などのソフトウェアの勝負はあるが、人間の「運転」という動作との関連もさることながら、むしろ、自動運転――つまり、いかに運転しないで済むかという方向での競争が中心になる可能性が高いとされる。

   その流れで、移動中のエンタメに関心が高まるのも当然で、ソニーやアップルのEV参入が注目されるゆえんでもある。

   今回のSHMの発表に対しても、たとえば、自動車の制御からエンタメのソフトまで一体で対応できれば、「搭乗者の状況や気分をセンサーで把握し、適切なコンテンツを配信するといった新しいサービスを展開しやすくなる」(アナリスト)との見方もある。ただし、そうした機能が車内でどれだけ求められるか、それはユーザー次第ということになる。

   現時点で、ケチをつけ始めればきりがないが、SHMは従来の自動車会社の発想を超えた車づくりを掲げ、「いままでにはない感動体験の提供」を目指している。

   それがどのように結実するか、やはり期待しないわけにはいかない。(ジャーナリスト 済田経夫)

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