2024年 5月 6日 (月)

子どものために...「学資保険」で重視したことは? 第1位「返戻率」って何?

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   受験シーズンが始まった。志望校への合格を祈る傍ら、入学金や授業料などの学費に頭を痛める親は少なくない。そんな悩みを解決する一助になりそうなのが、教育資金の準備を目的とした学資保険だ。

   保険相談サービスの保険マンモスが、10歳未満の子どもがいる500人の親に、「学資保険に加入していますか?」と聞いたところ、「加入している」と答えた人は全体の47%だった。半数よりも少し少ないが、およそ2人に1人の親が学資保険に加入していることがわかった。2022年12月23日に「学資保険に関するアンケート調査」を発表した。

  • 「学資保険」で重視したことは?
    「学資保険」で重視したことは?
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加入していないワケ...「学資保険のことがよくわからない」

   子育てにかかるお金、なかでも教育費の高騰は深刻だ。一般に、幼稚園から大学卒業までに1人あたり1000万円かかるとされ、重い負担が少子化問題にも陰を落とすほど。これから出産しようという家庭や、子育て世代の大きな悩みのタネになっている。

   学資保険は原則、親が契約者となって0歳?22歳の期間に保険料を納め、親に万が一のことがあったら保険料が免除されるほか、入学金や学費などの教育資金と満期保険金が受け取れる、貯蓄型の保険商品だ。

   そんな学資保険だが、半数を上回る53%の親が「加入していない」と答えた。

   調査では、学資保険に加入していない人にその理由を聞いたところ、第1位は「学資保険のことがよくわからない」で、267人中119人がそう答えた(複数回答)。

   第2位は、「必要性は感じているが、保険料を払う余力がない」(87人)だった。第3位は「学費のために預貯金をしているから」(64人)、第4位に「学費のために投資をしているから」(41人)と続く。また、7人が「学費のための資金は十分に持っているから」と答えた。【下のグラフ参照】

   「保険料を払う余力がない」と答えた親が、学資保険に加入していない人の約3割に相当する一方で、教育費のために預貯金や投資をしている人や、資金に余裕のある人も少なからずいることがわかった。

学資保険に「加入していない」ワケは?(保険マンモス調べ)
学資保険に「加入していない」ワケは?(保険マンモス調べ)

   調査では、ほかにもこんな回答が寄せられた。

「銀行の教育資金贈与口座を開設してるから」
「学資保険ではなく、生命保険で準備しているため」
「あまりメリットを感じなかったため」
「子どもに持病があるので学資保険に入れない」
「必要性は感じつつ、相談に行く時間もなかなか取れない」
「将来の学費を保険として確保していくのがいいのか、預貯金や投資で確保するのがいいのか、悩んでいるうちに時が経った」
「学資保険の代わりに短期払終身保険に加入しているから」

   学資保険の代わりに、他の保険商品や金融商品でまかなっている親は少なくないようだ。

返戻率100%超で、保険金が多めに受け取れる

   一方、学資保険に加入している親に、「学資保険を選ぶ時に重視した項目」を聞いたところ、第1位は「返戻率(へんれいりつ)」だった。233人中149人がそう答えた(複数回答)。【下のグラフ参照】

   「返戻率」とは、払い込んだ保険料の総額に対する、受け取れる保険金の割合をいう。「戻り率」とも呼ばれるが、投資でいうところの「利回り」にあたる。

   たとえば、返戻率100%なら、支払う保険料と受け取る保険金が同じ金額ということになる。つまり、返戻率が100%を超えていれば、支払った保険料よりも多くの保険金を受け取れるわけだ。

   一般に、学資保険で高いとされる返戻率は108%?109%程度になる。ただ、途中で解約すると、返戻率が100%を割ってしまい、損してしまうこともある。

   返戻率に次いで第2位だったのは、「保険金を受け取るタイミングと受取り金額」の134人だった。第3位が「保護者に何かあった時の補償内容」(79人)。以下、「手続きが簡単にできるか」(38人)、「途中解約ができるか」(18人)と続いた。

   やはり、万が一の時にどのような補償を受けれるかは気になるところだ。

学資保険を選ぶ時に重視した項目は?(保険マンモス調べ)
学資保険を選ぶ時に重視した項目は?(保険マンモス調べ)

子どもが生まれたら「学資保険!」の人多い

   調査では、学資保険に加入している親に「どのようなタイミングで学資保険に加入しているのか?」聞いたところ、233人中146人が「子どもが0歳の時」と答え、ダントツに多かった。41人が「1歳のとき」、16人が「2歳」と、ほとんどの親が子どもの誕生から1~2年までに加入を決めている。

   「3歳のとき」が9人、「4歳」7人だったが、「5歳のとき」に10人、「6歳」で4人と、子どもの小学校入学が加入のきっかけになったようすもうかがえる。「7歳以上」はゼロだった。

   さらに、「学資保険を選んだ時の情報源は?」との問いに、「家族や友人からの口コミ」と答えた親は233人中120人と圧倒的多数の第1位だった。「保険会社のホームページ」(73人)、「複数の保険を扱っている保険相談窓口」(52人)、「保険商品比較サイト」(49人)が続いた。

   学資保険に加入している親(233人)に、「子供への教育資金として学資保険を選んだ理由」を聞いたところ、

「親に勧められたから」
「親戚が入している」
「知人の紹介」
「貯金だと使ってしまう」
「貯金よりも利回り(返戻率)が高いから」
「万が一のことがあった時に保険料が免除されるから」
「控除対象で節税になるから」
「5000円くらいの保険料の低いプランがあったから」

といった声が寄せられた。

   なお、調査は、10歳未満の子供がいる人500人(内訳は男性26%、女性74%。年齢別では20代14%、30代55%、40代27%、50代4%)を対象に、2022年11月21日~28日に実施した。

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