2024年 4月 28日 (日)

高級ヘルメットで世界シェア6割!...SHOEI社員の平均給与はいくら? 気になる業績推移や平均勤続年数もチェック

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   上場企業の財務諸表から社員の給与情報などをさぐる「のぞき見! となりの会社」。今回取り上げるのは、東京・台東区に本社を置く東証プライム上場のヘルメットメーカー、SHOEI(ショウエイ)です。

   1959年に設立、二輪乗車用ヘルメットの生産に着手し、1965年にはホンダの純正品として採用されました。1980年代には四輪レース用のヘルメットも製造し、世界一のヘルメット生産量を誇ったものの、1992年に会社更生法の適用申請に至ります。

   しかし、国内の工場で高品質の「Made In Japan」にこだわり、高級品のプレミアムヘルメットで世界シェアの6割を占めるまでに成長。2007年には東証2部上場、2015年には東証一部へ市場変更と復活を果たしています。

  • 今回は「SHOEI(ショウエイ)」に注目(写真はイメージ)
    今回は「SHOEI(ショウエイ)」に注目(写真はイメージ)
  • 今回は「SHOEI(ショウエイ)」に注目(写真はイメージ)

6期連続で増収増益、利益率も右肩上がり

   それではまず、SHOEIの近年の業績の推移を見てみましょう。

   SHOEIはここのところ業績好調で、2022年9月期には6期連続で増収増益を果たしています。一時的に減収減益となった2016年9月期も、業績が急伸した前期の反動によるもので、ここ10期程度は一貫して右肩上がりといって差し支えないでしょう。

   4期前の2018年9月期と比べると、売上高が1.7倍、営業利益が2.2倍に。営業利益率も右肩上がりで、2022年9月期には29.0%と非常に高い利益率を達成しました。

   特に直近数期は、コロナ禍の影響で業績を悪化させている会社が多く見られる中で、売上高のみならず利益率まで改善させている会社は、かなり少ないといえます。

   これは、三密を避ける移動手段や非団体でのレジャーとして二輪乗用車(バイク)の人気が高まり、それに伴ってヘルメットの需要が高まったためということで、この勢いはポストコロナでも減退している兆しが見えません。

   財務的にも非常に健全で、2022年9月期の自己資本比率は77.7%。50%以上あれば良好という中で、かなり安定しているといえます。現金および現金同等物の期末残高は138億8721万円と、キャッシュリッチな会社です。

   2023年9月期の業績予想は、売上高が316.9億円(前期比9.5%増)、営業利益が87.8億円(同4.7%増)と引き続き増収増益となる見込みです。

こたつ経営研究会
こたつ経営研究会
有価証券報告書や決算説明書などの公開情報を分析し、会社の内情に思いをめぐらすニューノーマルな引きこもり。昼間は在宅勤務のサラリーマンをしながらデイトレード、夜はネットゲームをしたりこたつ記事を書いたりしている。好きなピアニストはグレン・グールド。嫌いな言葉は「スクープは足で稼げ」。
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