【2024年卒就活生】早くも本番!「就活解禁日」2か月前なのに「本選考」過半数、「内定」1割強...インターンシップ参加が強みに?
インターンシップ参加、本選考、内定...の流れが強まる
ところで、「就活解禁」の2か月前とはいえ、インターンシップなど企業が用意するプログラムへの参加経験者はどんどん増えている。調査時点で参加経験がある学生は9割超(92.1%)だった。
インターンシップの参加後に企業からアプローチを受けた学生は9割強(96.0%)にのぼる。ほとんどの学生が企業から何らかの接触を受けており、プログラム参加後のフォローが一般化しているといえる。
どのようなアプローチを受けたかを聞くと(複数回答)、最も多いのは「インターンシップ参加者限定セミナーの案内」(77.3%)。次いで、「早期選考の案内」(67.1%)、「懇親会、社員座談会」(52.0%)で、いずれも2021年から2022年にかけて大きく増加したが、今年さらに増加した【図表2】。企業が参加学生へのアプローチを強化していることがうかがえる。
こうした企業側の積極姿勢もあってか、もうすでに「本選考」や「内定」が進んでいるのだ。
2023年1月1日時点の本選考受験状況を聞くと、筆記試験や面接など「本選考を受けた」という回答が51.1%で、回答者の過半数を占めた。2021年調査は41.5%、2022年調査は49.2%と上昇傾向にあったが、1月調査で半数を超えるのは初めてだ【図表3】。
本選考経験者の受験社数の平均は2.8社。その中に「インターンシップ参加企業がある」と答えた学生は8割(82.1%)を超えており、インターンシップから早期選考につながるケースが多いとみられる【再び図表3】。
一方、1月1日時点の内定状況を聞くと、「内定を得た」との回答が14.9%。これも昨年(13.5%)、一昨年(8.7%)より増えている。また、内定取得者の8割超(84.3%)が、インターンシップ参加企業から内定を得たと回答した【図表4】。インターンシップ参加から本選考、内定へのプロセスが確立されてきたようだ。