2024年 4月 24日 (水)

ニーズ高まる録画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」、応募者のミスマッチ解消&コミュ力の「見極め」を...採用活動が効率的に【開発者&導入企業インタビュー】

提供:株式会社マルジュ

   新型コロナ以降、多くの企業で爆発的に進んだのが、オンラインツールの活用だ。

   なかでも、企業の人手不足やコストの観点ともあいまって、導入が進んでいるのが、オンライン面接。リアルタイムでのオンライン面接だけでなく、応募者自身が撮影した動画を見て、企業が選考する手法――録画面接も増えている。

   こうした録画面接がスムーズにできるオンラインツールへのニーズは高い。システム開発の株式会社マルジュが展開する、録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」を導入する企業も増えているという。採用活動の効率化に役立つのだ。

   今回、「ITSUMEN(イツメン)」の開発を主導したマルジュ 取締役 営業本部長の中島大樹さんに開発秘話を、そして、「ITSUMEN(イツメン)」を利用中のパクテラ・コンサルティング・ジャパン デジタルインテリジェンスチーム・シニアコンサルタントの加藤詠里子さん、採用活動を担当する川口ひとみさんに実際の使い方やメリットなどを聞いた。

  • 株式会社マルジュ 取締役 営業本部長・中島大樹さん
    株式会社マルジュ 取締役 営業本部長・中島大樹さん
  • パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社の加藤詠里子さんと川口ひとみさん(左から)
    パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社の加藤詠里子さんと川口ひとみさん(左から)
  • 株式会社マルジュ 取締役 営業本部長・中島大樹さん
  • パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社の加藤詠里子さんと川口ひとみさん(左から)

面接のセッティングにかかる手間を軽減、書類選考以外の判断材料に

――録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」は、どんなサービスですか。

マルジュ 中島大樹さん「録画面接とは、応募者に自己紹介動画などを撮ってもらい、面接官はそれを見て選考するウェブ面接方法です。
そのためのオンラインツールが『ITSUMEN(イツメン)』。書類選考後の採用フローに加えたり、書類選考や1次面接に代替したりする使い方が可能です。2020年のローンチ後、現在では100社以上で導入されています。
開発がスタートしたのは2019年の秋ごろ。弊社ではすでにウェブ面接ツールを展開していましたが、次の一手として、録画面接に着目。当初はどんなサービスにするか手探りでした。そこで、自社の採用課題に目を向け、開発を進めていきました」
録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」。社内での共有も簡単だ
録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」。社内での共有も簡単だ

――注目した課題は何だったのでしょうか。

中島さん「採用の場面ではよくある話かと思いますが、書類選考でよさそうな人に来ていただいたのに、会って面接をすると、意外とすぐにミスマッチだとわかる、ということが少なくありませんでした。しかも、面接のセッティングはそれなりに時間をかけて調整しますから、面接に呼ぶ人は絞り込むほうが、人手もかからず、効率的。録画面接をうまく活用すれば、書類選考で測れないその人の雰囲気が事前にわかり、こうした課題の解決につながるのではないか、と考えたのです」

――たしかに、動画を通じて、その人の話し方や雰囲気がわかり、採用に向けて判断材料が増えそうです。

中島さん「おっしゃるとおりです。実際、弊社でこんな出来事がありました。あるエンジニアの求職者さんから、履歴書や職務経歴書などの添付がまったくない応募が届いたのです。判断材料がなく、1次面接に通すかどうか悩みましたが、『ITSUMEN(イツメン)』を使って録画面接を見てから判断しよう、ということに......」

――応募者の反応はいかがでしたか。

中島さん「本人に連絡すると、後日、きちんと動画が届きました。すると、外国籍の方だったのですが、日本語での日常会話は完璧。やり取りを通じて日本語で書くほうも問題ないし、実績の面でも優秀そうだと感じました。それで、1次面接に呼んで会って話してみると、動画で見た通りの期待できそうな人。当然、採用に至りました。実は現在、その彼が『ITSUMEN(イツメン)』をバリバリ、ブラッシュアップしてくれています」

「『ITSUMEN』で評価がよかった人は、実際の面接も盛り上がり、採用につながりやすい」

パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社の加藤さんと川口さん(左から)
パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社の加藤さんと川口さん(左から)

――録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」を使うと、書類選考で漏れてしまう人材を拾い上げるのに有効なようですね。
では、「ITSUMEN(イツメン)」のユーザーはどんなふうに使っているのか――。パクテラ・コンサルティング・ジャパンの加藤詠里子さん、川口ひとみさんにうかがいます。導入のきっかけを教えてください。

パクテラ・コンサルティング・ジャパン 加藤詠里子さん「弊社は中国に本拠を置くIT系のコンサルティングファームです。日本法人のパクテラ・コンサルティング・ジャパンでは、日本国内の大手企業をクライアントに持っています。採用に関しては、チーム単位で裁量があります。私たちは少数のチームということもあって、採用活動を効率化できるソリューションを求めていました。そんななか、『ITSUMEN(イツメン)』の機能やプランに魅力を感じ、2022年に導入しました」

――どうして録画面接に興味を?

加藤さん「弊社や私たちのチームには、外国籍の方からの応募が多いのが特長です。そのため、応募者がどれくらい日本語を話せるかも採用のポイントとなっています。
文書による志望動機や自己PRなどからは『書く力』はわかりますが、『話す力』まではわかりにくいものです。もちろん面接でそのあたりをつかむわけですが、その前段階として、話す力やその人の雰囲気がわかると、採用活動に割けられる人手や時間の面でも効率的です。
そういったねらいから、『ITSUMEN(イツメン)』を使った録画面接を、書類選考と1次面接の間に実施。通常の採用フローに録画面接を追加したかたちです」

――実際に使ってみていかがでしたか?

川口ひとみさん「具体的には今回、コンサルタント経験のない人を採用するために実施しました。未経験者の場合、経験者以上に実際に会ってみないとわからない部分が多いものです。今回、動画面接を通じて、応募者の『話す力』がわかっただけでなく、『ITSUMEN(イツメン)』で評価がよかった人は、実際にお会いする面接も盛り上がり、採用につながりやすい、というメリットを感じました」

――マルジュの中島さんにうかがいますが、「ITSUMEN(イツメン)」を使うと有効なのはどのような企業、場面でしょうか。

中島さん「2方向あると考えています。1つ目は、正社員採用(中途採用・新卒採用)向けです。どちらかといえば、応募者の『質』を見るのに効果的。録画面接を通じて、時間をかけずに、自社の求める人材かどうかチェックできると思います」

――もう1つは?

中島さん「2つ目は、パート・アルバイト、派遣社員採用向けです。とりこぼしの防止、囲い込みが重要な応募者の『量』――言い換えると、面接実施率を高める使い方にぴったり。
こうしたライトな働き方の場合、企業側の対応が遅いと、求職者の気持ちとして、他の企業・店舗への応募に切り替えてしまうことが多い。それだけに、面接実施までの『速さ』は重要です。
そこで、『ITSUMEN(イツメン)』で応募と同時に、録画面接に進む設定にしておけば、求職者側は自分の好きな時に撮影ができ、選考が1つ進んで気持ちもラクになる。企業側は取りこぼし防止はもちろん、(正社員採用でのメリットと同じく)初対面時のミスマッチ解消になり、選考の効率化につながると思います」
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――最後に、今後の展望を教えてください。

中島さん「今、実装に向けて進んでいるのが、AI(人工知能)の活用です。応募者の表情を判定してスコアリングし、そのデータも採用活動に活かす仕組みを考えています。一方で、録画面接に抵抗感を持つ求職者さんがいることも事実です。こうした課題に対しては、どうしたらやりやすくなるか、引き続き検討や改善を続けていきたいと思います。
また、弊社の主力3サービス――録画面接ツール『ITSUMEN(イツメン)』、オンライン面接ツール『SOKUMEN(ソクメン)』、雇用契約に関連した電子契約サービス『FAST SIGN(ファストサイン)』は連携して使える点が強みですので、そのあたりを押し出したい。そして将来的には、人材募集でも貢献できるような事業展開ができればと考えています」

――ありがとうございました。

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   株式会社マルジュが展開する録画型の動画面接ツール「ITSUMEN(イツメン)」について、さらに詳しく知りたい人、資料請求や試用してみたい人は同サービスのランディングページをご覧ください。こちらのページでも、他社での導入事例、導入メリットなどを紹介中。

   なお、料金の目安は、「月額プラン」の「ライトプラン」で2万9800円(税別)~。面接利用回数に応じて、段階的に料金を変動できる「ダブル定額プラン」で3万9800円(税別)~。短期間の募集や年に数回の採用活動など、用途に合わせて使いやすい「チケットプラン」で3万9800円(税別)~などがある。

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