2024年 4月 26日 (金)

「フリーランス」という働き方に、夢はある? 会社員の約半数は「フリーランスになりたい」!

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   現在、会社員として働いている人を対象に、「フリーランス」という働き方への願望を聞いたところ、「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」「フリーランスになれるならなりたいと思っている」との回答が約半数を占めた。――こんな調査結果が出ている。

   GMOインターネットグループのフリーランス向け金融支援サービス「FREENANCE byGMO」を手掛けるGMOクリエイターズネットワークが、2月9日の「副業(複業)の日」にちなんで調査した。2023年2月8日の発表。

   一方で、同様の調査をフリーランスで働く人にも聞いた。すると、「フリーランスという働き方に夢があるか」という質問では、「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた人が8割弱。会社員の約5割に比べて大きく数字を伸ばし、イメージと実態には異なる部分があることも明らかになった。

  • 「フリーランス」という働き方、どう思う?(写真はイメージ)
    「フリーランス」という働き方、どう思う?(写真はイメージ)
  • 「フリーランス」という働き方、どう思う?(写真はイメージ)

フリーランスの理想の年収は「会社員の1.5倍以上」

   調査では、会社員が持つフリーランスという働き方のイメージを聞いた(有効回答数300件)。それによると、現在、会社員として働いている人に「フリーランスになりたいか」聞いたところ、「フリーランスになれるならなりたいと思っている」と答えた人は38.3%で、最も多かった。「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」と答えた10.3%と合わせた、48.6%の会社員が「フリーランスになりたい」と答えた。

   その半面、「フリーランスになれる可能性があっても、あまりなりたいとは思わない(できれば会社員のままがよい)」と答えた人は28.0%、「まったくなりたいとは思わない(絶対に会社員のままがよい)」は11.7%と、合わせて39.7%の人が「会社員のままがよい」と答えていた。「わからない」は11.7%だった。

   さらに、「フリーランスという働き方に夢があるか」との問いには、「とてもそう思う」の17.3%と「ややそう思う」の36.0%を合わせた53.3%が、「夢がある」と答えていた。「どちらでもない」と答えた人も31.3%いた。【図1参照】

図1 「フリーランスになれるならなりたい」と思っている会社員は38.3%(FREENANCE byGMO 調べ)
図1 「フリーランスになれるならなりたい」と思っている会社員は38.3%(FREENANCE byGMO 調べ)

   会社員に、「もしフリーランスになったら重視すること」を聞いたところ、「今より稼ぎたい」という回答が最多の48.7%だった。【図2参照】具体的には、「今の年収の1.5倍以上」と答えた会社員が24.0%と目立った。次いで、「今の年収の2倍以上」が20.3%、「今の年収より少し多く」が20.0%、「今の年収と同様」が16.7%で続いた。【図3参照】

図2 フリーランスになったら、「今より稼ぎたい」と答えた会社員は48.7%(FREENANCE byGMO 調べ)
図2 フリーランスになったら、「今より稼ぎたい」と答えた会社員は48.7%(FREENANCE byGMO 調べ)
図3 フリーランスになったら、どのくらい稼ぎたいですか?(FREENANCE byGMO 調べ)
図3 フリーランスになったら、どのくらい稼ぎたいですか?(FREENANCE byGMO 調べ)

   GMOクリエイターズネットワークは、「フリーランスは収入が不安定」といったイメージが薄れ、「フリーランス=より稼げる」という前向きなイメージを持っている人が増大していることが予想される、としている。

   稼げるようになったら具体的にどんなことにお金を使いたいのかを聞くと、「貯蓄・投資」がトップとなり、「株などの金融商材」「旅行」なども票を伸ばしました。

仕事観に違い...40代は「稼ぎたい」、50代以上は「自由」重視

   会社員がフリーランスになったら重視したいこと(複数回答)を年代別にみると、「今より稼ぎたい」と答えた人が、40代は56人中29人と半数を超えて、特に多かった。50代以上になると「働く場所と時間を自由に選びたい」が最多(160人中67人)となり、年代によって仕事に求める理想が変化することがわかった。【図4参照】

図4 フリーランスになったら、「今より稼ぎたい」と答えた30代は29人(FREENANCE byGMO 調べ)
図4 フリーランスになったら、「今より稼ぎたい」と答えた30代は29人(FREENANCE byGMO 調べ)

   また、会社員にフリーランスになる「適正年齢」を聞くと、「30代」が33.0%と最多になった。次いで、26.0%の「40代」が多かった。一方で、「特に適正年齢というものはない」という意見も17.7%と、数字を伸ばした。【図5参照】

   大学を卒業して、ある程度は会社に勤めたうえでフリーランスになることを想定していることがうかがえる。

図5 フリーランスになる「適用年齢」は30代が最多(FREENANCE byGMO 調べ)
図5 フリーランスになる「適用年齢」は30代が最多(FREENANCE byGMO 調べ)

フリーランスになるにあたって「重視したこと」...72.1%「働く場所と時間を自由に選びたい」

   一方で、すでにフリーランスとして働く人にも、同じ質問をぶつけた(回答者682人)。「フリーランスという働き方に夢があるか」との問いに、「とてもそう思う」と答えた人は39.9%、「ややそう思う」は35.3%で、合わせて75.2%となり、会社員(53.3%)よりも大きく数字を伸ばした。【図6参照】

図6 約4割のフリーランスも「とても夢があると思う」と答えた(FREENANCE byGMO 調べ)
図6 約4割のフリーランスも「とても夢があると思う」と答えた(FREENANCE byGMO 調べ)

   また、フリーランスになるにあたって「重視したこと」を聞くと、会社員では最多となった「今より稼ぎたい」を抑えて、「働く場所と時間を自由に選びたい」が72.1%でトップだった。

   次いで、「ルールに縛られず自分のスタイルで仕事がしたい」が56.6%、「好きなことを仕事にしたい」が49.6%といった自由な働き方を求める回答が伸びた。「人間関係のストレスを軽減したい」と答えた人も47.5%と、約半数を占めた。【図7参照】

図7 「働く場所と時間を自由に選びたい」が7割強(FREENANCE byGMO 調べ)
図7 「働く場所と時間を自由に選びたい」が7割強(FREENANCE byGMO 調べ)

   さらに、すでにフリーランスとして働いている人に「独立する適正年齢」を聞くと、会社員と同様に「30代」が47.7%と最多だった。「適正年齢というものはない、わからない」と答えた人も20.5%と、会社員と同様に数字を伸ばしたが、会社員を経験したことがあるフリーランスの83.5%が、「会社員の経験がフリーランスとして働く中で役に立っている」と答えていた。【図8参照】

   フリーランスの仕事をするうえで、社会人の経験が生きていることがうかがえる。

図8 「会社員の経験はフリーランスとして働く中で役に立っている」(FREENANCE byGMO 調べ)
図8 「会社員の経験はフリーランスとして働く中で役に立っている」(FREENANCE byGMO 調べ)

   調査では、回答した会社員の約半数がフリーランスという働き方に前向きな気持ちを持っている中で、同社は

「会社員時代よりも収入を伸ばしたいという回答が目立ったことから、『フリーランスは実力次第で稼ぐことができる働き方』というイメージが、少しずつ浸透しているのかもしれません」

とみている。

   なお調査は、首都圏や宮城県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県に在住する20~60歳の会社員(有効回答数300件)と、GMOクリエイターズネットワークが提供するフリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE byGMO」のユーザー(同682件)が対象。調査期間は、会社員が2023年1月16日~20日、フリーランスは1月12日~17日に実施した。

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