2024年 4月 29日 (月)

2025年、32万人が不足する介護人材...求職者1人に事業所4カ所殺到の「争奪戦」

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   年々、ニーズが高まっている介護福祉関連の事業所。しかし、2019年度に211万人いる介護人材は2025年度には32万人不足すると言われている。本書「介護福祉業界の採用ノウハウ」(日本橋出版)は、成功している福祉事業所の採用ノウハウをわかりやすくまとめた本だ。

「介護福祉業界の採用ノウハウ」(繁内優志著)日本橋出版

   著者の繁内優志さんは、神戸大学を卒業後、医療機器メーカーを経て大手人材会社に入社。福祉事業者向けの採用コンサルティングなどに携わった。

求職者に選ばれる採用メッセージを

   本書によると、社会福祉施設は全国に約8万カ所あり、コンビニの数より多く、他の事業所との差別化が求められる時代だという。福祉業界の有効求人倍率は4倍を超え、求職者有利の採用市場になっている。そのため、求職者に選ばれる採用メッセージが必要になる。

   まずは、採用活動のためのホームページを作ることから勧めている。簡単な求人概要だけのものでは、事業所への興味関心がわきづらいものだ。そこで、タイトルと写真、メッセージで求職者の関心を引き付けることがポイントだ。

   さらに、採用パンフレットも欠かせない。基本的には、業界未経験者をターゲットとして作ることを勧めている。なぜなら、業界未経験者向けのものは、業界経験者にも使えるが、逆に業界経験者向けのものは業界未経験者には使えないからだ。

   その際のポイントを以下に挙げている。

・「福祉業界とはどういった業界か」ということについて簡単に記載がある
・「事業所の採用メッセージ」についての訴求がある
・「1日の仕事の流れ」についての説明がある
・「他事業所との差別化ポイント・特徴」についての説明がある
・「様々なパターン(職種ごと・世代ごと・性別ごと)の職員の声」の記載がある
・「キャリアパスや教育研修制度・待遇」についての記載がある
・全ページに文字情報以外に「カラーの写真や絵」が多く使われている
・事業所への「求人応募方法・連絡先」が明記してある
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