2024年 4月 19日 (金)

「アサヒスーパードライ」ビール製造でも、グリーン電力を積極活用...「自然の恵み」育む地球環境、次世代につなぐために【アサヒグループ】

提供:環境省

   太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマス...。環境負荷の少ない再生可能エネルギー(再エネ)の活用・導入がいま、企業や自治体でどんどん広がっていることをご存じですか? 「再エネ活用、はじめませんか?」では、最先端の再エネ事情、取り組みを紹介しています。

   CO2を排出せず、環境に負荷をかけない再生可能エネルギーは、オフィスや工場、商業施設、店舗などさまざまな施設に導入されています。特に電力の使用量が大きい工場では、多様な業種で再生可能エネルギーを利用した製品開発が行われています。

   今回は、アルコール飲料であるビールの製造について再生可能エネルギーを活用している取り組み事例を紹介します。

日本で最もグリーン電力を活用しているビール

   アサヒビール(東京都墨田区)では、「アサヒスーパードライ」を始めとするビールなどの製造について、再生可能エネルギーで作られたグリーン電力を使用する取り組みを推進しています。

   みなさんは、「グリーン・エネルギー・マーク商品」をご存知でしょうか。

   製造時などに必要な電力をグリーン電力でまかなっている商品には、「グリーン・エネルギー・マーク」が記載されています。そして、「アサヒスーパードライ」は、日本のグリーン・エネルギー・マーク商品の中では、最もグリーン電力が活用されている商品(※)になります。

(※)2009年5月~2020年12月に製造された「グリーン・エネルギー・マーク商品」が対象。

「グリーン・エネルギー・マーク」が付与されているアサヒビールの商品
「グリーン・エネルギー・マーク」が付与されているアサヒビールの商品

2025年までに、国内全拠点での再エネ化を目指す

   アサヒグループは、気候変動への対応として、2050年までにCO2排出量ゼロを目指す「アサヒカーボンゼロ」を設定しています。そして、国内外の生産拠点における再生可能エネルギーの活用や製造工程の見直し、物流の効率化などによる省エネルギーの推進に取り組んでいます。

   2022年末現在、ビールや清涼飲料水を始めとするアサヒグループの国内33工場のうち29工場で再生可能エネルギーを導入。年間で11.4万トンのCO2が削減されていることになります。

   2050年のカーボンゼロ実現に向けて、アサヒグループでは2025年までに国内全拠点での購入電力の再エネ化を推進しています。再生可能エネルギーやグリーン電力の活用ン取り組む背景について、アサヒグループジャパンのSCM部は次のように話します。

SCM部「アサヒグループは、水や農作物などの『自然の恵み』を享受して事業活動を行っています。気候変動への対応として、中長期目標『アサヒカーボンゼロ』を設定し、2050年までにCO2排出量をゼロとすることを目指しています。
 グリーン電力については、アサヒビールが食品業界で初めてグリーン電力証書を商品の製造に採用し、2009年から使用しています。『自然の恵み』を育む地球環境を次世代につないでいくために、グリーン電力や再エネの活用を通じて環境負荷低減の取り組みを積極的に推進していきたいと考えています」

   今後の再生可能エネルギーに関する取り組みに向けた展望はどうでしょうか。

SCM部「アサヒグループでは、グリーン電力証書の活用に加えて、2025年までに国内におけるすべての生産拠点において、購入電力の再生可能エネルギー化を目指していきます。また、太陽光発電など自社内での再エネの拡大・活用、製造工程の見直しによる省エネ化、バイオメタンガス燃料電池発電システムなどの脱炭素につながる新技術の確立にも取り組んでいきたいと思います」
生産工場のバイオメタンガス燃料電池発電システム
生産工場のバイオメタンガス燃料電池発電システム

   私たちが普段口にしているビールも、再生可能エネルギーによって作られています。2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、今後も身近にあるさまざまな商品が再生可能エネルギーを活用して製造されていくことが期待されます。

   なお、環境省の再生可能エネルギー情報のポータルサイト「再エネ スタート」では、「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指して、さまざまな企業、自治体が取り組む最先端の事例を紹介しています。今回取り上げた企業以外の事例を知りたい人は、こちらをご覧ください

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