2024年 5月 6日 (月)

スマホ料金「格安プラン」利用者3割突破、「オンライン手続き、難しくなかった」6割 総務省調査に疑問の声も...「ホントかな。トラブル調べてほしい」

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   「スマホ料金をもっと安くしたい」。それには格安プランに乗り換えればいいのだが、オンライン手続きが難しい、と悩んでいる人も多いことだろう。

   そんななか、総務省が2023年3月3日に発表した調査で、「格安プラン」の利用者が3割を超えたことがわかった。

   みんなどうやってオンライン手続きをしているのだろう。総務省の調査では、6割が「難しくなかった」と答えているというのだが......。

  • スマホ料金は安いほうがいいが…(写真はイメージ)
    スマホ料金は安いほうがいいが…(写真はイメージ)
  • スマホ料金は安いほうがいいが…(写真はイメージ)

「オンライン手続きは難しくなかった」利用者が6割

   総務省の調査でいう「低廉な新料金プラン」(格安プラン)とは、大手携帯各社のサブブランドである「ahamo」(NTTドコモ)や「povo」(KDDI)、「LINEMO」(ソフトバンク)、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」、さらに「UQモバイル」「ワイモバイル」。そして、格安スマホ会社のイオンモバイル、OCNモバイルONE、日本通信、ビッグローブ、IIJmioモバイルサービス、mineoなどの各サービスのことだ。

   総務省が3月3日に公表した「携帯電話事業者各社が提供する新料金プランへの移行動向」によると、2021年2月以降、大手携帯各社が従来よりも安い料金プランの提供を開始したことで競争が活発化。

   2021年5月末に約1600万だった契約数は、2023年1月末には3倍の約5000万に増加した。これは、携帯電話契約数の1億4704万(2022年9月末)の33.9%に相当する【図表1】。

(図表1)格安プランへの移行状況(総務省公式サイトより)
(図表1)格安プランへの移行状況(総務省公式サイトより)

   ちなみに日本の人口は、2022年9月現在、1億2463万人だから、かなりの人が複数契約していることになる。ビジネス用もあることだろう。

   総務省が22年12月に行なった利用者への調査によると、乗り換えによる通信料金が「安くなった」と答えた人は過半数の52.5%に達し、安くなった額の平均は「月額で約2000円」だった【図表2】。

(図表2)乗り換えによって通信料金は安くなったか(総務省公式サイトより)
(図表2)乗り換えによって通信料金は安くなったか(総務省公式サイトより)

   格安プランのほとんどが携帯ショップでの申し込みではなく、オンラインによる手続きだ。そのハードルの高さから、二の足を踏む人が少なくない。そこで、オンライン手続きの経験がある利用者に「オンライン手続きのどこが難しかったか」を聞くと、一番多かったのは「料金プランの変更」(10.1%)で、次いで「端末購入・機種変更」(6.2%)。だが、「難しい、分かりづらい手続きはなかった」という人が6割以上の60.6%に達したのだ【図表3】。

(図表3)難しかったオンライン手続きは?(総務省公式サイトより)
(図表3)難しかったオンライン手続きは?(総務省公式サイトより)

「ネットショッピングができる人なら、それほど難しくない」の声

   この結果は、「オンライン手続きは意外に簡単だ」とみるべきなのか、それとも「やはり4割が難しいと言っているのだから...」とみるべきなのか。ヤフーニュースコメント欄では、さまざまな意見が寄せられている。

   経験者からは――

「私も半年以上前だが、LINEMOのオンライン加入手続きをしたが、60歳代後半のIT音痴の私でもスムーズにできた。ただ、デュアルSIMにしていたので物理SIMを抜かないと、副回線にLINEMOの新規電話番号が付番されなかったのは、何の説明がなかったので困った点だった」
「povoですが、手続き自体は難しくはなかったが、アプリの挙動がわかりづらい」
「楽天モバイル、povo2.0、IIJmioは簡単だったが、OCNモバイルONEは契約後のOCN IDに関わる設定が難しい」
「ネットショッピング程度ができる人なら、それほど難しくもない。MNP(携帯番号持ち運び)予約番号も、ネットで発行できる場合が多いから、それほど面倒でもない。ただ、ついでに端末も変える場合で、物理SIMからeSIMに変わる場合は少しめんどくさいかな」

   といった声があがっていた。

オンライン手続きは初期設定が難しい(写真はイメージ)
オンライン手続きは初期設定が難しい(写真はイメージ)

   とはいえ、世の中にはまだハードルが高い人が多いことに指摘が相次いだ。

「オンラインの手続きは、個人的には簡単だと思いますが、実際の話、過半数の年配者や機械に疎い方にはまだまだ無理だと思います。まだ10年は、店舗型を半数にしたとしても必要でしょう」
「世の中には『アカウントって何?』レベルの人がまだ多いからね。GoogleアカウントやApple IDの作成すら携帯ショップの店員にやらせてスマホを使っている。特に30代はインターネットが出始めた時に中高校生、大学生だったから、IT強者とIT弱者の差が激しい世代。仕事でPCに触れないと触る機会がないから、マジで『アカウントって何?』という人がいる」

ショップ閉店時代に備えて、もっと手続き簡単に

年配者にはオンライン手続きのハードルが高い?高くない?(写真はイメージ)
年配者にはオンライン手続きのハードルが高い?高くない?(写真はイメージ)

   また、総務省の調査の仕方に疑問を投げかける意見もあった。

「オンラインで手続きしようと思った層を分母にして、4割が『難しかった、分かりづらかった手続があった』ということですよね。これを一般的に分かりづらいと言います」
「オンライン手続きを完結できるリテラシー高めの層が分母で、『6割が難しくなかった』では改善の余地あり。ショップ閉店時代が来るからこそ、残りの層もできるだけサポートなしで手続きを完了できるように、簡単にしといたほうがよい」
「オンラインで機種変更を2度やってきました。そのたびに何かプランが変わっていて、契約内容を理解するのが大変。何か勘違いしていそう。若い世代のほうが『こういうものでしょ』って理解できるだろう。なまじ古い知識と経験が中途半端に頭に残っているため、すごく混乱する」

   そして、こう提案する人も。

「手続きのやり方は、手順さえわかれば問題ないのは当たり前である。問題は、手続きの重要事項をどれだけの方々が理解し、その契約に変え、その後何らトラブルなく進行できているかである。さらに深掘りして、契約後に不具合や問題が出なかったか、消費者センターや消費者庁にどれだけ多くのトラブルが報告されているのか、付随して調査するべきであると思います」

   最後にオンライン手続きに成功して、現在、ウハウハの声を紹介したい。

「OCNモバイルONEの0.5GBコースに入りました。月々550円(税込み)です。今月は5日目で0.04GB使用しただけなので、550円でいけそうです」

(福田和郎)

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