2024年 5月 7日 (火)

ゲオHD社員の平均給与「41歳で500万円」だけど、実はもっと? 気になる業績や株価もチェック!【よくわかる企業分析】

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事業の主軸は「GEO」から「2nd STREET」へ?

   ゲオHDは「小売サービス事業」の単一セグメントですが、子会社による「リユースショップ」と「メディアショップ」の運営を主な事業内容としています。

   「リユースショップ事業」は、衣料・服飾雑貨・家電製品等の中古品の買取販売を行う「2nd STREET」「OKURA TOKYO」を運営。「メディアショップ事業」は、ゲーム・スマホ・家電などの買取販売、新品ゲームの販売、DVD・CD・コミックのレンタルを行う「GEO」の運営をしています。

   2022年3月期の決算説明資料には、商材別の売上高と売上総利益が記載されています。

   売上高は、「リユース」が最も大きく1684億円で全体の50.3%を占め、「新品」が1047億円で同31.3%、「レンタル」が430億円で12.8%、「その他」が187億円で5.6%でした。

   なお、紛らわしいのですが、商材別の「リユース」には、前述の「リユースショップ」だけでなく「メディアショップ」における買取販売も含まれているので、話題になっていた「レンタルDVDのゲオが古着の会社になっている(古着の売上高が過半数)」という理解は不正確といえるでしょう。

   リユースの内訳は、「2nd STREET」における衣料など、「OKURA TOKYO」におけるラグジュアリー商材等の「リユース系リユース」が1116億円で全体の33.3%を占めており、「GEO」におけるゲーム機器等の「メディア系リユース」が568億円で同17.0%となっています。

   リユース系リユースは、売上高で前期比42.7%増と大きく伸びており、売上総利益でも全体の39.1%を占めています。さまざまな事業環境の変化を受けて、事業の柱はレンタルやメディアリユースから、衣料品等のリユースに移りつつあるといえるのかもしれません。

   なお、連結売上高に占める割合が10%を超える子会社2社の業績を見ると、ゲオストアが売上高1887億円、当期純利益が13億円、セカンドストリートが売上高755億円、当期純利益が31億円となっており、利益ではセカンドストリートがゲオストアを上回っています。

こたつ経営研究会
こたつ経営研究会
有価証券報告書や決算説明書などの公開情報を分析し、会社の内情に思いをめぐらすニューノーマルな引きこもり。昼間は在宅勤務のサラリーマンをしながらデイトレード、夜はネットゲームをしたりこたつ記事を書いたりしている。好きなピアニストはグレン・グールド。嫌いな言葉は「スクープは足で稼げ」。
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