2024年 4月 28日 (日)

重要度高まる「人的資本経営」への理解度は? 「内容まで知る」課長職23.6%、部長職38.4%...認知度低く 推進の課題1位は「コミュニケーション不足」

課題は社内のコミュニケーション不足 20代・30代は「社内イベントの開催」に、40代は「コーチング・1on1ミーティングの導入」に期待

(ビジネスコーチの作成)
(ビジネスコーチの作成)

   また、人的資本経営に取り組んでいる会社に対して、推進の課題と感じていることを聞いた。それによると、一番多かったのが「対話・コミュニケーションが不足している」(34.3%)で、僅差で2位が「人事部門のスキル・人手が不足している」が「33.9%」で上位に入った。「学び直し・リスキルの支援ができていない」が「30.7%」という結果になった。

(ビジネスコーチの作成)
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   一方で、「対話・コミュニケーションが不足している」の課題解決の方策をみてみると、全体の順位で「コーチング・1on1ミーティングの導入」(39.8%)、「コミュニケーションツールの活用」(29.2%)、「社内イベントの開催」(23.3%)の順になった。

   世代別で見ても、「20代・30代」は「社内イベントの開催」が「37.5%」でトップに。次いで「社内食堂・リフレッシュスペースの設置」が「35.4%」、「フリーアドレス制の導入」とコーチングなどの導入は「31.3%」で同率の3位となった。

   さらに、40代では「コーチング・1on1ミーティングの導入」が「41.6%」でトップとなり、「コミュニケーションツールの活用」(30.4%)、「社内イベントの開催」(23.8%)と続いた。

   同社は

「コロナ禍による在宅勤務の長期化も後押ししてか、1対1の面談『1on1ミーティング』や、面談の質を上げる『コーチング』の手法に注目が集まっている
相手に気づきや自発的な行動を促すことで早期の目標達成・成長を支援する手法や施策を積極的に活用することで、対話・コミュニケーションの活性化が図れると考えている人が多いのではないか」

   とコメントを寄せている。

(ビジネスコーチの作成)
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   最後に、人事部の育成支援策に期待することについては、全体の「働き方改革」(37.0%)、「人事制度改革」(31.6%)、「コーチングスキル研修」(30.0%)の順に並んだ。

   世代別で見てみると、20・30代が期待することの1位は「リーダーシップ研修」で「50.0%」、コーチングスキル研修が「47.9%」、働き方改革の推進が「45.8%」のような順となった。

   他方で、40代の順位をみると「働き方改革」(33.7%)、「従業員エンゲージメントの向上」(33.3%)、「コーチングスキル研修」(28.4%)となり、世代ごとに求めている施策が違うことがわかる。

   同社では、

「次世代を担う若手ミドルマネジメントには、リーダーシップ研修やコーチングスキル研修といった、より一層優れたリーダーとして活躍できるよう自己研鑽を積むことができる機会を望む人が多い模様」

   とまとめている。

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