2024年 5月 7日 (火)

日本で働く外国人社員への調査 不満は「給与」「評価」「日本語への配慮」

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外国人社員の不満、第1位は「給与水準が高くない」こと

   その一方、「日本で働いてみて、不満に思ったこと・がっかりしたことは?」(複数回答)を聞いたところ、最も多かったのは「給与水準が高くない」で51.6%。前回調査から19.8ポイントも増えた。【図2参照】

   オリジネーターによると、「国によっては留学経験者に対して日本以上の高い水準の給与を支払うケースもあるため、そういった国や地域出身の外国人社員らみると、日本の給与水準が思ったほど高くないという印象になったと推測されます」としている。

   第2位は「日本語ネイティブでないことへの配慮が不足」(30.6%)、第3位は「人事評価の基準が明確でなく、外国人だと昇給・昇進できない」(29.0%)、第4位の「残業が多い」(27.4%)が、それぞれ約3割を占める結果となった。

   第5位の「技術力が高くない」(19.4%)も、前回調査から10.1ポイント増えた。日本企業は「給与水準が高い」「技術力が高い」と思う外国人社員の割合が減っていることがわかった。

   外国人社員の活躍、定着には、日本人社員側の意識改革や、人事評価制度や働き方の見直しが求められている様子がうかがえる。

   その半面、「求められている役割や仕事内容が明確でない」は前回調査から14.2ポイント減って14.5%、「やりたい仕事に関われない」も7.2ポイント減の14.5%で、現在の仕事内容への不満は大幅な改善傾向がみられた。

   これは受入れの際に、仕事内容を丁寧にわかりやすく説明したり、外国人社員の要望を聞いて納得を得たりするなど、以前に比べて、日々のコミュニケーションや面談で留意する企業が増えていることが推測される。

図2 外国人社員が不満に思ったこと・がっかりしたことの第1位は「給与水準が高くない」こと(オリジネーター調べ)
図2 外国人社員が不満に思ったこと・がっかりしたことの第1位は「給与水準が高くない」こと(オリジネーター調べ)
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