2024年 4月 25日 (木)

最新の「転職」事情...転職理由「給与低い」、入社の決め手「給与良い」が最多 給与への不満、目立ち始める結果に

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   みなさんは、いまの自分の評価や給料に納得できている?

   マイナビ(東京都千代田区)が2023年3月24日に発表した「転職動向調査2023年版」によると、転職者における主な転職理由は「職場の環境が良くなかった」や「会社の将来性に不安を感じて」という理由を押しのけて、「給与が低かったから」がトップになった。

   また、入社の決め手も「給与が良かった」が最多という結果になり、給与が転職の理由になるのは、調査が開始された2019年以降初めてのことだという。

   同社では「物価上昇により現状の給与への不満が高まり、生活に必要な収入の確保を目的に転職する人が増加している」と分析。物価上昇や値上げの影響が、転職市場にも響いているようだ。

  • 会社で転職サイトを見るときはこっそりと(画像はイメージです)
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20代から50代正社員の転職率は「7.6%」 16年以降では最多に

   この調査は2022年12月16日から20日まで調査を実施。正社員として働いている20代から50代の男女のうち、2022年に転職した1500人を対象にインターネット調査を行ったもの。

(マイナビの作成)
(マイナビの作成)

   はじめに、2022年の正社員の転職率をみてみると、20代から50代正社員の転職率は「7.6%」で、2021年の「7.0%」から0.6ポイント上昇した。これは、2016年以降で最も高い水準となり、2022年は活発に転職活動が行われていたようである。

   続いて、男女別にみると、特に20代から40代の男性は、過去7年間で最も高い転職率となった。

(マイナビの作成)
(マイナビの作成)

   続いて、転職活動を始めた理由を問いかけてみると、「給与が低かった」が「12.5%」、「職場の人間関係が悪かった」が「9.3%」、「仕事内容に不満があった」「6.6%」の順に並んだ。

   上位の項目は2019年以降も同様だが、「給与が低かった」は2021年から2.7ポイント増加。物価上昇により現状の給与への不満が高まったことが要因になっているようだ。

(マイナビの作成)
(マイナビの作成)

   次いで、入社を決めた理由を尋ねてみると、「給与が良い」の「15.4%」がもっとも高く、「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」の「9.8%」、「希望の勤務地である」の「9.2%」の順位となった。

   2021年までは「勤務地」「休日・残業」などの勤務環境がより強い決め手となっていたが、それよりも生活に必要な収入が優先されている。

(マイナビの作成)
(マイナビの作成)

   また、転職後の年収については、年収が上がった割合が全体のうち「39.5%」で、この5年で一番多くなった。性別・年代別では男性20代、30代が約半数の割合で転職によって年収が上がっており、職種別では「クリエイター・エンジニア職」の割合が高いようだ。

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