2024年 5月 4日 (土)

大学卒業式「心を震わす学長の挨拶」はコレ!会社ウォッチ編集部が独断で選ぶ珠玉の言葉の数々【1:熱き志で世界を救おう編】

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被爆地・広島の使命、「永久平和」カントの言葉を贈ろう

広島大学の越智光夫学長(広島大学公式サイトより)
広島大学の越智光夫学長(広島大学公式サイトより)

   被爆地・広島にある広島大学は、「平和を希求する精神」を大学の理念に掲げている。とくに今年は、5月に広島で「核兵器のない世界を目指すG7サミット」が開かれるとあって、広島大学も国際NGOや新聞社などと協力し、いくつかの「核兵器廃絶シンポジウム」を計画している。

   越智光夫(おち・みつお)学長の卒業生を送る言葉にも、平和への願いに熱が入った。

「被爆地・広島にある大学として果たすべき使命は何なのか、私たちは絶えず問い続けていかなければならないと考えています。たとえ、行動として形として結実しなくとも考え続けることを止めてはならないと考えます」
「近代哲学の祖として知られるイマヌエル・カントが71歳の時に発表した『永遠平和のために』という著作があります。ドイツ語の初版本は広島大学図書館にも所蔵されており、平和論の古典といわれる名著です」
「カントは永遠平和のための6つの予備条項を示しました。その中の第5条項に『いかなる国家も他の国家の体制や統治に暴力をもって干渉してはならない』、第6条項には『いかなる国家も他国との戦争において、将来の平和への相互信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない』と記しています」
「ただ、現下のウクライナ侵攻をはじめ国際情勢を重ね合わせてみると、他国の理不尽な行為に対してどう向き合っていくのか、国際社会は厳しい試練にさらされていると言わざるを得ません」

   そして、卒業生にはなむけの言葉として、カントの知恵に導く行動原理を贈った。それはこれだ。

「自分で考えること」
「あらゆる他の人の立場に身を置いて考えること」
「つねに自分自身と一致して考えること」
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