2024年 4月 27日 (土)

孤独をむしばむものは? 配偶者の有無、世帯年収、「ゆとり」ある暮らし向きが影響...内閣官房調査(鷲尾香一)

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   内閣官房の「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和4年実施)」によると、2022年に「孤独を感じることのある人」は40.3%で、前年よりも3.9%増加した。傾向として、男性では50代、女性では30代が強い孤独を感じている。

孤独感が「ある」は計40.3%...前年から3.9%増加

   この調査は、全国の満16歳以上の個人2万人に対して行われたもので、2021年に続き2回目。回答数は1万1218人だった。

   「どの程度、孤独であると感じることがあるか」との質問に対して、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は4.9%と前年の4.5%から0.4%増加した。

   「時々ある」が15.8%で同14.5%から1.3%増加、「たまにある」が19.6%で同17.4%から2.4%増加しており、「しばしばある・常にある」「時々ある」「たまにある」の合計(以下、「ある」の合計)は40.3%と前年の36.4%から3.9%増加している。(表1)

   孤独感を年齢階級別にみると、孤独感を最も強く感じている「しばしばある・常にある」と回答した人の割合が最も高いのは、30代の7.2%、次いで20代の7.1%となっている。また、「ある」の合計では20代が47.9%で最も高く、次いで50代の46.2%が続いた。なお、20~50代で40%を超えている。(表2)

   男女別では、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は男性5.1%(前年は4.9%)、女性が4.6%(同4.1%)となっている。

   男女の年齢階級別にみると、「しばしばある・常にある」の割合が最も高いのは、男性は50代で7.3%、女性は30代で7.9%となっている。「ある」の合計において、割合が最も高いのは、男性は50代の47.6%、女性は20代の50.3%となっている。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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