2024年 5月 5日 (日)

2070年の平均寿命...男性85.83歳、女性91.87歳の予測 15~64歳「労働力人口」ひたすら減少する未来(鷲尾香一)

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   国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」から将来の日本の姿をみる2回目は、高齢化の姿を取り上げ、将来の人口推移をみてみよう。推計は高位、中位、低位の3パターンで行われているが、今回も中位の推計を軸に取り上げる。

   第1回目では、日本の人口の自然増減について、出生数と死亡者数から人口減少が進む姿をみてきた。特に、特殊合計出生率の低下と出生数の減少により、少子化が進展する姿が浮かび上がった。

平均寿命は延びるが、出生数は減少...人口構造は、高齢者の割合高まる

   日本が抱えるもう一つの大きな問題である高齢化はどのように進むのだろうか。高齢者の増加には、出生数の減少により高齢者の割合が高まる要因とともに、高齢者が長寿化するという要因もある。

   平均寿命は男性の場合には2022年の81.48歳から2027年に82歳台、2036年に83歳台、2046年に84歳台、2058年に85歳台と長寿化が進み、2070年には85.83歳になると予測されている。2022年から2070年までに4.35歳、寿命が延びることになる。

   一方、女性の場合には2022年の87.58歳から2026年に88歳台、2035年に89歳台、2046年にはついに90歳台に乗り、2058年に91歳台、2070年には91.87歳にまで長寿化すると予測されている。2022年から2070年までに4.29歳、寿命が延びることになる。(グラフ1)

   平均寿命が延びる一方で、出生数の減少により、人口構造では高齢者の占める割合が高まることになる。

   年齢3区分の人口数は、「0~14歳」は2022年の1451万5000人から2053年には1000万人を割り込み、2070年には800万人を割り込み、797万5000人にまで減少する。

   「15~64歳」は2022年の7419万6000人から2062年には5000万人を割り込み、2070年には4535万人にまで減少する。

   その半面、「65歳以上」は2022年の3626万6000人から2043年には3952万9000人まで増加するが、その後は減少に転じ、2070年には3367万1000人になると予測されている。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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