「正露丸」「クレベリン」でおなじみ...大幸薬品社員の平均給与はいくら? 気になる業績や株価の推移もチェック!【よくわかる企業分析】
2023.05.19 07:00
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「クレベリン」は表示を改善し、今後も製造販売を続ける
大幸薬品の株価は、業績ピークの2020年8月には2928円の高値をつけましたが、2021年1月には1704円、さらに2022年1月には814円と下がっていき、2023年1月にはついに357円まで下落。現在は400円前後で推移しています。
大幸薬品は、祖業である「正露丸」が属する止瀉薬(ししゃやく)市場の競争が激化し、自社製品のシェアが45.2%まで下がるなど将来の成長性が不安視されていました。
そんな中、「クレベリン」の大ヒットによる感染管理事業の成長で、過去最高業績を更新。しかし需要の急速な冷え込みに加え、景品表示法に基づく措置命令という不祥事により、業績が急速に悪化しています。
なお、企業サイトによると、措置命令ではクレベリンの主成分である「二酸化塩素そのもののウイルスや菌の除去機能」が否定されたわけではなく、あくまでも「表示」の問題に限定されるとのこと。
大幸薬品としては、表示を改善したうえで今後もクレベリン製品の製造販売を行っていくとのことですが、コロナ禍が収まりつつある中、顧客の理解を回復して以前のような高い業績を生み出すことができるのか。注目されるところです。(こたつ経営研究所)