ChatGPT、ビジネスシーンでこんなことができるの?!

   生成AIのChatGPTについてのニュースを目にしない日はない。

   2023年5月18日には、ChatGPTのiOS用公式アプリが米国で提供開始された。本書「ChatGPT120%活用術」(宝島社)は、ChatGPTでどんなことができるのか、とくにビジネスでの応用に絞って用例を紹介した本だ。著者はChatGPTビジネス研究会。

「ChatGPT120%活用術」(ChatGPTビジネス研究会)宝島社

LINEでも利用できるChatGPT

   ChatGPTの原理、使う準備をまず説明している。便利だと思ったのは、LINEでChatGPTを利用できることだ。「AIチャットくん」を友だち登録するだけで、ChatGPTとのやりとりができるようになる。無料で質問できるのは1日5回までで、それ以上使うにはプレミアムプラン(月額680円)への加入が必要になる。

   最初は、「文章の編集」だ。ChatGPTは、文章を作成するだけでなく、文章の構成や表現、文法の誤りなど、文章の簡単な校正もできる。

   構成を依頼する際に、修正前と修正後の違いについて説明してもらうようにリクエストを追加しておけば、校正された文章と修正箇所がフィードバックされる。例文を見る限り、参考になると思った。

   長文を読みやすい長さに要約することもできる。

   35字×21行の例文の要約を求めたところ、35字×6行に要約している。文字数の指定はほぼ不可能だが、「もっと長く」「もっと短く」と指定することは可能だ。「もっと短く要約してください」と要求すると、35字×3行でまとめている。

   このほかに、「文章の意味を変えずにボリュームだけ増やす」「箇条書きを文章にする」「テープ起こしした文章を整える」例を紹介している。音声入力とChatGPTを使えば、長文執筆も快速・高速になるという。

   「以下の文章に句読点や改行を追加して、読みやすく整えてください」という指示のもとに音声入力したままのテキストを貼り付けて命令すれば、OKだそうだ。

   次は、いよいよ「文書の作成」だ。さまざまな利用例をあげている。

   たとえば、メールの下書き。メールに盛り込みたい情報や注意事項を箇条書きにしてChatGPTに指示すれば、メールに使えそうな文章を記述してくれる。ほかの会社との打ち合わせの日時、場所を伝える例文を見る限り、そのまま使えるレベルだ。ただし、誤りが含まれていることもあるので、送信前に必ず確認することが必要だ。

   このほか、集客用のキャッチコピー、簡易的な契約書、賃借対照表、請求書といったビジネス書類のテンプレート、従業員の不祥事に対する謝罪文などの作成例を取り上げている。

   「これは便利だ」と思ったのは、旅行プランの提案だ。

   「具体的な行き先」「訪れたい観光地名」「移動手段」「日数」を入力すると、具体的なプランを示してくれる。例文では、東京から長野県小諸市までの自動車旅を具体的に提案している。

   感心したのは、ビジネス関連のテーマを例え話でわかりやすく解説する機能だ。たとえば、「経営コンサルタントの仕事について、寿司屋に例えて教えてください」と入力すると、それなりの答えが返ってくる。

   このほかに、ChatGPT同士でディベートさせたり、ChatGPTに仕事の愚痴を聞いてもらったり...。今後、思いもよらない利用法も出てくることだろう。

   文字データの処理も得意だ。

   自由記述のアンケートを分析する例を紹介している。結果の整理分析だけでなく、改善案を提示させることまで自動でできてしまうから便利だ。さらに、

・文書の内容を表にまとめる・文書からタスクを作成する・必要な要素から表を作成する・文章からキーワードを抽出する・ブログのSEO戦略を提案してもらう・ブレストの相手になってもらう

   などの利用法がある。

   パソコンの使い方も、ChatGPTに教えてもらおう。Excelでどの関数を使えばいいかを尋ねたり、複雑な関数・数式の内容を説明してもらったりもできる。

   「へえー」と思ったのは、YouTube動画の内容を要約する機能だ。YouTubeの動画の内容を文章として残したい場合、動画を見ながらメモを取るのは面倒だ。

   そこで、Chrome用の拡張機能「Glasp」をインストールすれば、簡単に全文の文字起こしが可能になる。これをChatGPTに要約してもらえば、さらに時短になるのだ。ある企業の会社理念を説明した動画の例を紹介している。

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