2024年 5月 7日 (火)

「笑顔は健康のもと」社員の「やる気スイッチ」に火をつける健康経営とは?(株式会社サカモト美装 坂本剛志社長)

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社員の心に火が! 安全衛生のポスターを社員が自作

――禁煙やラジオ体操にも力を入れておられますね。

坂本社長「もともと社員の喫煙率が高かったため、まず現場の休憩所や室内はすべて完全禁煙にして、喫煙場所を設けつつ、たばこがもたらす体への影響をまとめた資料を給与明細に入れ、禁煙の意識を高める取り組みを行っています。私自身がヘビースモーカーだったのですが、率先して喫煙者に声がけを行い、社長が言うのならと、喫煙習慣を変えてくれる社員が出てきました。
ラジオ体操は8年ほど前から朝礼時に行っています。朝はどうしても体や頭がボーっとしてしまう社員がおり、そのまま現場に行かせることを危険と感じたことがきっかけです。みんなで円になって体操することで、お互いの顔色や体調を確認し、元気のない社員には声を掛けています。ラジオ体操を行うようになってから、社員の遅刻がなくなりました」

――安全衛生のポスターを社員が作られているのですね。

坂本社長「安全衛生のポスターは毎年県から送られてくるのですが、健康経営を実践する中で、安全衛生は大事なことなので、これを社内で制作してみては、というアイデアが持ち上がりました。
デザインや文面などすべて社員が手掛け、イラストが得意な新入社員も入って試行錯誤しながら作り上げました。新入社員にとっては大仕事になりましたが、出来上がったポスターは安全衛生大会の時だけではなく、関連業者の方にも配布し、現場にも掲出してもらっています。
この事例は、健康経営を導入して、社員自身が自らの健康や安全に対して主体的に行動するようになった証左であり、ワーク・エンゲージメントというものは、何か小さなきっかけから社員の心に火がついて、まわりの社員との相互作用の中で浸透していくものなのだと実感しました。
このようなやる気スイッチへの点火こそが、健康経営を導入した意義なのではないかと感じています」

――今後の展望をお聞かせください。

坂本社長「今後は、現在行っている取り組みを社内外に波及させてインパクトを高めていきたいと思います。何事も強制的にやってもらおうというスタイルでは長続きしません。社員同士がお互いの頑張りを称えたり、お客様からの感謝の言葉をいただいたりと、社員の心に火がつく瞬間を逃さず、それを評価できるような仕組みを作り、モチベーションのアップにつなげていきたいと考えています」
年末餅つき大会
年末餅つき大会
社員による清掃活動のボランティア
社員による清掃活動のボランティア

――ありがとうございました。

【会社概要】
株式会社サカモト美装
代表取締役社長 坂本剛志さん

・本社所在地   長崎県大村市
・主な事業内容  塗装工事業
・従業員数    10名(男性:7名・女性:3名)
・健康経営優良法人 2022、2023連続認定
   https://www.sakamotobiso.com/

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