2024年 5月 18日 (土)

スタートアップ企業への転職意欲はどれくらい? 転職理由に「情熱が持てる業務」「貴重な経験積める」「魅力的な経営者」

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   転職先を検討している人は、スタートアップ企業への転職をどのくらい考えているのだろうか?

   採用プラットフォーム「MY BOSS」を運営するStellify・ステリファイ(愛知県名古屋市)は2023年5月31日に「スタートアップ企業で働きたい(働いている)人への転職に関わる意識調査」の分析と概要を発表した。

   調査によると、スタートアップ企業への転職を「積極的に検討したい」、「条件次第で検討」とする人は、「84.1%」に上り、役職別・年収別のグラフで見ても、転職意欲が高いことがわかった。

   また、具体的な理由では「事業や業務に情熱が持てる」や「貴重な経験やスキルが得られる」「魅力的な経営者」など、企業のミッションや社長の人柄、自分のキャリアへの影響力のあたりが人気の秘訣のようだ。

  • スタートアップの魅力とは?(写真はイメージです)
    スタートアップの魅力とは?(写真はイメージです)
  • スタートアップの魅力とは?(写真はイメージです)

スタートアップへの転職意欲平均84.1% では、メンバークラスと責任者・マネージャークラスでは?

   この調査はスタートアップ企業への転職に関心が高い20歳から50歳までの男女107人にインターネット調査を2023年5月25日から30日まで行ったもの。

   はじめに、スタートアップへの転職をどう思うか質問して、全世代の結果と職員であるメンバークラス、管理職である責任者・マネージャークラスで分けて分析した。

(ステリファイの作成)
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   全世代のデータを見ると、「積極的に検討したい」が「16.8%」、「条件次第で前向きに検討」が「67.3%」となり、あわせて「84.1%」の人がスタートアップへの転職に前向きな実態が明らかになった。

(ステリファイの作成)
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   また、メンバークラスの意欲を見てみると「積極的に検討したい」が「19.6%」、「条件次第で前向きに検討」が「66.1%」となり、あわせて「85.7%」の人が意欲的だ。

(ステリファイの作成)
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   一方、管理職である責任者・マネージャークラスでも「積極的に検討したい」が「16.2%」、「条件次第で前向きに検討」が「67.6%」となり、あわせて「83.8%」の人が転職を好意的に受け入れている。

(ステリファイの作成)
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   続いて、年収別に分けて分析すると、今回の調査では、すべての層でスタートアップへの転職意欲が高いとみていい。

   詳しく見ると、300万円未満では、「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「92.2%」、300万円台では「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「95.8%」、400万円台では「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「86.7%」。

   以下、500万円台ではあわせて「86.7%」、600万円台ではあわせて「87.5%」、700万円台では「85.7%」となった。すべての役職に関係なくスタートアップへの転職意向は高いようだ。

(ステリファイの作成)
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   つぎに、「スタートアップ企業に魅力を感じるポイント」の結果をみてみると、「情熱を持てる事業・業務内容」が「59%」、「貴重な経験やスキルが得られる」が「51%」、「魅力的な経営者」が「48%」、「最良の大きい仕事ができる」が「37%」、「実力主義でやりがいが持てそう」が「35%」となった。

   どうやら、社長の人柄やミッションへの共感、自分のキャリアの向上などが主な理由となっているようだ。

スタートアップとはどんな方法で出会う? 転職サービスの不満「求人がマンネリ」「マッチングいまいち」「スタートアップ少ない」

(ステリファイの作成)
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   引き続き、現在の転職サービスに満足しているか質問。「はい(満足している)」は「54.2%」、「いいえ(満足していない)」は「45.8%」となった。では、どのような理由が多いのだろうか。次のような意見が集まっている。

   「満足している人」からは――。

・非公開求人が多い
・担当者の方が親身になってくれる
・さまざまな業界の求人がある
・ハイスペックな求人も多いため

   「満足しいない人」からは――。

・地方の求人が少ない
・マッチング機能がイマイチ
・大企業の求人ばかりだから
・同じような求人が繰り返し出てくる
・成長性のあるスタートアップの求人が少ない

   このような意見が上がった。

(ステリファイの作成)
(ステリファイの作成)

   最後に、「実際に社長(事業責任者)と話して、雰囲気や人柄に触れてから転職を検討できると安心しますか」と問いかけた。およそ98%の人が「安心できる」と答えた。

   このほか、回答者からは「入社を決めたエピソード」が集まった。

「今働いている会社の面接の時に、社長が自分の夢を語り始め、その夢を聞いて自分も"その夢を叶えてあげたい"と思い、入社することになりました」
「今の会社は面接の時に次期社長の方に面接をして頂き、この方なら大丈夫そうだなあと思い入社を決めました。経営者の方の人柄というのはとても大切な要素だと思います」
「面接官の方と小中高が同じでビックリ。そのおかげで面接をそっちのけに地元の話で盛り上がり、採用試験を通過した時は本当にラッキーでした」

   このように、応募者の人柄などは面接でよくみられると思うが、採用側の人柄が入社の決め手となっているエピソードが上がった。

   これらの調査に対して同社は

「転職者は『情熱を持てる事業・業務内容』『貴重な経験を得られるか』『魅力的な経営者』を求めており、特に社長や事業責任者の雰囲気や人柄を重視する声が多い」

   とまとめている。

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