仕事でイライラした時の対処法は?ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は2023年8月29日、男女500人をアンケ―トした「仕事中にイライラが態度に出てしまう瞬間と出さないための方法ランキング」を発表した。ランキングによると、仕事中にイライラを感じてしまう人は「よくある」が12.4%、「たまにある」が64.8%であわせて77.2%いることがわかった。その原因をみてみると、「理不尽なことがあった」、「コミュニケーションがうまくいかない」「忙しすぎて余裕がない」など対人関係が問題になっているケースが多いようだ。調査対象者の7割以上が、職場でイライラ 原因は「人間関係」!?(ビズヒッツの作成)はじめに、仕事中にイライラが態度に出てしまうことがあるか質問した。「よくある」が「12.4%」、「たまにある」が「64.8%」であわせて「77.2%」の人が仕事中にイライラしてしまっていることがわかった。つぎに、仕事中にイライラが態度に出てしまうランキングは、以下の表のような結果になった。(ビズヒッツの作成)1位は「上司・同僚・部下への不満がある」(170人)。次いで、2位は「仕事が予定通り進まない」(110人)、3位は「忙しすぎて余裕がない」(82人)、4位「仕事を邪魔される(40人)」と続いた。以下、5位は「理不尽なことがあった」(34人)、6位は「コミュニケーションがうまくいかない」(32人)、7位「仕事内容に不満がある」(28人)の結果となった。それぞれの項目で、回答者から寄せられた意見は――。●1位 上司・同僚・部下への不満がある・相チーム作業で、同じ作業をする人のミスが多いとき(29歳女性)・自分は忙しいのに、他の人が遊んでいるとき(35歳男性)・上司の仕事の進め方があまりにも下手なとき(40歳男性)(ビズヒッツのコメント)「具体的には『何度注意してもミスする部下や後輩』『勤務態度が悪い同僚』『上から目線で高圧的な上司』といった不満が寄せられました。顧客に対するイライラはなんとか抑え込めても、同僚や部下に対しては態度に出てしまう人も多いのではないでしょうか」●2位 仕事が予定通り進まない・予定にない仕事や来客で手が止まるとき(24歳女性)・上司に無茶な仕事を振られたとき。自分なりに計画を立てているのに、無茶振りのせいで計画が狂い、自分の思うように仕事がこなせなくなってどんどん仕事が溜まる(36歳男性)・自分の想定したペースで仕事が進まないとき(47歳男性)(ビズヒッツのコメント)「急な予定変更が発生したときは、イライラしがちです。『他人のミス』『上司からの無茶ぶり』『指示の後出し』などでスケジュールを狂わされたときには、怒って態度に出てしまう人も多いのではないでしょうか」●3位 忙しすぎて余裕がない・同日締切の仕事がたくさん重なって、時間的余裕がないとき(29歳女性)・仕事がたくさんあるにも関わらず、また新しい仕事が振られてしまったとき(32歳女性)・複数の仕事を頼まれたとき(61歳男性)(ビズヒッツのコメント)「仕事量が多すぎると、ひとつ仕事を終えてもすぐ次の仕事に取り掛かる必要があります。そのため心身の負担が増えて疲労が溜まり、感情を制御できなくなり、イライラを周囲にぶつけてしまうこともあるのでしょう」また、調査元のビズヒッツからのワンポイントアドバイスは、以下のように。「仕事中にイライラが態度に出てしまう理由はさまざまですが、態度に出すのは極力抑えたほうがいいでしょう。なぜなら、職場の雰囲気が悪くなってしまい、余計にイライラが加速してしまうからですね。職場の人たちの前でイライラした態度を出すと、同様に相手も不満を募らせ衝突するリスクもあります」イライラを表に出さない方法「別のことを考える」「深呼吸する」「休憩をはさむ」一方で、仕事をしている500人に「仕事中にイライラを態度に出さないための方法」を聞いたところ、回答は以下の表のようになった。(ビズヒッツの作成)ランキングでは、1位は「休憩をはさむ」(183人)、2位は「深呼吸する」(73人)、3位は「ひと呼吸置いて冷静になる」(39人)、4位は「別のことを考える」(27人)と続く。回答者の意見では――。●1位 休憩をはさむ・外の空気を吸いにいく(25歳男性)・イラっとしたら少し社内を散歩する。トイレに行って手を洗って気分転換する(31歳女性)・ガムをかんだりお茶を飲んだり、一瞬でも休憩時間を取るようにしています(48歳女性)●2位 深呼吸する・イライラしないために、深呼吸する(26歳男性)・深呼吸してから発言するようにしている(37歳女性)・大きく深呼吸をする(51歳女性)●3位 ひと呼吸置いて冷静になる・一旦返事を寝かせる(29歳女性)・発言する前に一呼吸して考えてから発言する(33歳女性)・何か発言するときに、間を置く(50歳男性)最後に、調査を受けて、ビズヒッツ代表の伊藤陽介氏は以下のようにコメントしている。「『仕事が思い通りに進まない』『同僚が仕事をさぼっている』など、仕事でイライラする瞬間は多々あります。イライラしてしまうのは仕方のないことですが、ずっとイライラしていると、思わぬミスにつながったり心身に悪影響を及ぼしたりしてしまうことも。イラっとしたら『意識的に休憩をとる』『呼吸を意識してみる』などの工夫をして、一旦冷静になってみましょう」この調査は2023年7月31日から8月1日にかけて、全国のお仕事をしている男女500人にインターネットによる任意調査を行ったものだ。調査対象の内訳は、女性319人、男性181人。年代の内訳は10代が0.2%、20代が20.0%、30代が39.8%、40代が27.8%、50代が9.6%、60代が2.6%となった。
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