「上司より先に帰るなと言われた」 意図しない残業を強いられたこと「かなりある/ややある」46.2%、「あまりない/まったくない」53.7%

   総合転職エージェントのワークポートは2024年3月13日、ビジネスパーソン631人(20代~40代・男女)を対象に、「残業に関する意識」についてアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

  • 残業に関する意識とは
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残業に関して勤務先は十分に対策しているか?

   <残業は評価につながると感じるか? 「まったくそう感じない」31.4%、「あまりそう感じない」35.2%>のつづきです。

   調査では、「意図しない残業を強いられたことがあるか」聞いたところ、「かなりある」(20.4%)、「ややある」(25.8%)が合わせて46.2%。「あまりない」(32.0%)、「まったくない」(21.7%)が合わせて53.7%。

(ワークポート作成)
(ワークポート作成)

   意図しない残業を強いられたことがあると回答した人には、詳しい状況を聞いたところ、次のような声が集まったという。

●残業に関するハラスメントの被害事例

「上司にタスクを振られるが、残業は推奨しないというダブルスタンダードが横行している」(30代・男性・運輸交通)
「クライアントや上司に、就業間際に急ぎの仕事を振られることが多い」(40代・女性・クリエイター)
「上司も残っており、残業が当たり前のような空気になっている」(30代・男性・接客販売)
「もう帰るの?と聞かれる」(20代・男性・営業)
「上司より先に帰るなと言われた」(40代・男性・管理)
「経営者に、それが習慣だからと言われた」(40代・男性・事務)

   また、「残業に関して勤務先は十分に対策しているか」聞いたところ、「まったくそう思わない」(28.8%)、「あまりそう思わない」(35.8%)が合わせて64.6%となった。

(ワークポート作成)
(ワークポート作成)

   勤務先は十分に対策していると思わないと回答した人には、どのような対策や改善をしてほしいか聞いたところ、次のような声が集まったという。

●勤務先に求める残業の対策

「業務の棚卸しと不要な業務の削減」(30代・男性・接客販売)
「ツールの導入や二重申請の停止などによる業務の効率化」(30代・女性・企画マーケティング)
「労働時間の上限規制、業務分担の見直し、適切な人員配置など」(40代・男性・公務員)
「上層部から一般スタッフへのコミュニケーションとタスク管理」(20代・男性・その他)
「残業しないことで給与アップや特別賞与が出るようにしてほしい」(40代・男性・システムエンジニア)
「上司が早めに帰ってほしい」(30代・男性・建築土木)

   一連の調査結果を受け、同社は「仕事への満足度を高めるためには、こうした状況の改善に向けて働く環境や体制を根本から見直す企業としての対策が求められるのではないでしょうか」と指摘している。

   なお、調査は2024年2月29日~3月7日におこなわれ、ワークポート利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)が対象。有効回答は、631人。

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