神戸市の下水にも「都市鉱山」 リン処理能力倍増、回収能力は国内最大規模に

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補助金導入で出荷量急増

   最も発売が早かった「野菜・花用」は15年に発売。出荷量は、16年は20キロ入りの袋で3660袋、21年は4249袋と、ゆるやかに増加を続けてきた。補助金が導入された22年に1万2769袋に急増。23年は1万3317袋だった。

   玉津処理場の本格稼働に先立つ25年1月、市は東灘処理場の施設を報道陣に公開。装置から出てきた「こうべ再生リン」を、800キロずつ袋に詰め、肥料メーカーに出荷する準備をしていた。

   処理場内の展示施設「神戸下水道の歩み館~KOBE AQUA GALLERY~」では、「こうべ再生リン」や「こうべハーベスト」のサンプルが展示されているほか、園芸用に、カプセル(いわゆる「ガチャガチャ」)入りの「こうべハーベスト」も売られている。

   市としては、将来的には処理施設を3基増設し、全5基体制で年間回収能力を500トンにまで高めたい考え。「こうべハーベスト」も、市外への売り込みを目指す。

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