日常にある楽しみや喜びを発見しよう
今回の調査結果に対し、メンタルケア・コンサルタントの大美賀直子(おおみか・なおこ)さんは、「生きがいと聞くとその言葉の重みから『素晴らしいものじゃなきゃいけない』と捉えがちです。でも実際は、日常にある楽しみや喜びを発見することが生きがいにつながります」とし、次のように述べている。
「今回の調査でも、生きがいが『ある』答えた人にとっての生きがいとして、日常生活のささやかな瞬間が多くあげられましたが、この価値観はとても今っぽいですね」「夢や目標など人生を懸ける壮大なものだけが生きがいと決めつけてしまうのはもったいない。身近にある小さな生きがいに気付き、楽しんでほしいですね」
そのうえで、大美賀さんは「ゆとりが足りないと、同じ体験をしてもその価値に気付かず、通り過ぎてしまう、つまり、生きがいをスルーしてしまう」と指摘。そこで、「生きがいスルー」をしないためのアプローチ5選として、
(1)いろんな人と話してみよう
(2)できたことに目を向けよう
(3)生まれる気持ちを書き出してみよう
(4)ポジティブに言い換えてみよう
(5)いつもと違う行動をしてみよう
を勧めている。
「生きがいに気付けるようになるためには、日々の暮らしにアンテナを張ることが重要です。日々の暮らしに慣れてしまうと、新しい情報や小さな感動を見逃しがちになるので、常に『気付く姿勢』を持つことが『生きがいスルー』を防ぐカギとなります」