ツムラは2026年1月14日、20代~60代の男女3000人を対象に行った「第6回 なんとなく不調に関する実態調査」の結果を発表した。
調査によると、「なんとなく不調」を感じた人は77.6%。その原因として33.4%が「睡眠不足」をあげた。「『睡眠』と『なんとなく不調』の関係を聞くと、85.3%が「睡眠の悩みが『なんとなく不調』につながると思う」と答えた。
「なんとなく不調」の症状を感じる原因...「加齢」や「睡眠不足」
「なんとなく不調」について、ツムラは「自覚しながらもつい我慢しがちな症状や、調子が悪いものの病名の診断がつかない症状の総称」と定義した。2021年から「なんとなく不調」に関する生活者調査を続けており、今回が6回目だ。
調査では、2025年の1年間を振り返り、日常生活で心身になんとなく調子が悪いと感じることがあったかを聞いた。その結果、「なんとなく不調」を感じている人は77.6%(=「非常によくある」18.2%、「時々ある」30.5%、「たまにある」28.9%の合計)。
「なんとなく不調」の症状としてあてはまるものを聞くと、最多は「疲れ・だるさ」(54.1%)。次いで、「目の疲れ」(51.0%)、「肩こり」(49.9%)、「頭痛」(48.4%)、「寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠」(40.0%)が挙がった。一方、「なんとなく不調」の症状を感じる原因としては、トップ3に「加齢」(35.1%)、「睡眠不足」(33.4%)、「やる気や元気が出ない」(31.0%)が挙がっている。
「なんとなく不調」への対処法では、最多となったのは、食事、運動、睡眠、入浴などの「生活習慣を改善する」(38.0%)。次いで、「病院を受診する・医師の診察をうける」(21.6%)、「家族・パートナー・友人などに相談する」(20.7%)。このほか、「対処はしていない」(33.7%)、ChatGPTなどの「AIに相談する」(8.5%)、XやInstagramなどの「SNSで検索・相談する」(7.3%)なども挙がった。
連休中にやりがちな睡眠の質の低下の原因...最多は「スマホやテレビを長時間」
また、「睡眠の悩み」を聞くと、全体の91.8%(3000人中の2755人)が「睡眠の悩みがある」と回答した。
さらに、「睡眠の悩みがあり『なんとなく不調』を感じる」という2267人には、睡眠の悩みが原因でどのような「なんとなく不調」が強まるのかを聞いた。その結果、多い順に、「疲れ・だるさ」(49.8%)、「頭痛」(39.6%)、「目の疲れ」(31.9%)、「肩こり」(29.8%)、「イライラ感」(24.7%)、「不安感」(22.2%)、「憂うつ」(20.4%)が挙がった。
一方、直近1週間の平均睡眠時間別に「なんとなく不調」を感じる割合を見ていく。その結果、睡眠時間が「5時間未満」の人では85.5%、「5時間~6時間未満」では82.9%が「なんとなく不調」を感じており、これらは全体の結果(77.6%)よりも高かった。
ほかに、連休中や連休明けの不調について聞くと、「連休中・連休明けは睡眠のリズムが崩れやすい」と感じる人は56.7%(=「非常によくある」「時々ある」「たまにある」の合計)。とくに、普段から「なんとなく不調」を感じる人は65.6%とさらに高く、睡眠のリズムが崩れやすい感じる傾向があった。
連休中にやりがちな行動の中で、睡眠の質の低下の原因となったと感じたものでは、最多は「スマホやテレビを長時間見る」(37.4%)。次いで、夜更かし、朝寝坊、寝だめ、長時間の昼寝などの「睡眠の乱れ」(34.7%)、「外出せず家の中でダラダラしてしまう」(34.1%)が上位に挙がった。
睡眠の質を高めるのに効果的なことは
今回の調査結果に、精神科医の酒井和夫氏(医療法人社団緑和会・理事長/ストレスケア日比谷クリニック・院長)は、「今回の調査では『なんとなく不調』と睡眠の悩みが強く結びついている結果も見られました」とし、こうアドバイスをおくっている。
「眠れないかもしれないと不安に感じる人は、リラックスした状態をつくることを心がけましょう。ストレッチで筋肉を伸ばして柔らかくすると筋肉の緊張がほぐれ、毛細血管の流れが改善し、副交感神経が優位となり自然な眠りにつながります。湯船に漬かるのも血流を良くし睡眠の質を高めるのに効果的で、心地よいと感じる温度でゆったり長湯がおすすめです。また、漢方薬には疲れやだるさなどの『なんとなく不調』を整えたり、眠れない状態を改善するものがあるので、専門の医師に相談なさってみてはいかがでしょうか」