「ご自愛上手な人」は「苦手な人」よりもスイーツを購入 「スイーツの多様な楽しみ方」モンテール調査で判明

「スイーツを食べることで気分をポジティブに切り替え」

   前出の元木氏は、スイーツの消費者心理学について説明。「食べ物は栄養だけではなく、気持ちに影響を与える存在」だと言い、甘い味は昔から安心や優しさと結びついていたと指摘した。

   また、現在の消費者が甘いものに惹かれる一因について、「忙しさや情報過多、ストレスなどの課題・問題を抱える現代の消費者は、スイーツを食べることで気分をポジティブに切り替えている」と説明した。

   元木氏によれば、スイーツを食べる行為には3つの心理的役割がある。(1)楽しい・嬉しいなどのポジティブな気分を維持したり高めたりする働き(2)怒りや不安などのネガティブな気分を抑えたり落ち着かせたりする働き(3)自分を褒めたり頑張った自分を思いやったりする「セルフコンパッション(自分を思いやる気持ち)」の働き――というものだ。

   さらに元木氏は、出来事の意味付けを新しい視点から捉え直す「認知的再評価」という概念を紹介した。どういうことかといえば、たとえば、「今日は疲れて、何もできなかった」と認識するのではなく、「今日はよく頑張ったから、自分のご褒美に甘いものを食べる」と新しい視点から捉え直すことを意味する。

「スイーツをきっかけにした認知的再評価で、現代の消費者の気分を『忙しい・疲れた・何もできない』ではなく、『自分のご褒美に甘いもの』とよりポジティブにしていくことが出来るのではないかと考えています」

   そのため、「ご自愛上手な人」ほど日常にスイーツを取り入れているというモンテールの分析結果に対し、元木氏は「スイーツを取り入れることが、出来事の意味付けを新しい視点から捉え直し、自分の機嫌を整えて前向きに回復させるセルフケアにつながっていることを示しているのではないか」とコメントした。

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