超高齢化社会を見据える神戸市、「空き家」対策に積極的 建築家と協働リノベで補助金も...活気づく新長田南エリア

「神戸市はクリエイティブな制度が多い」と店側実感

   店を立ち上げた株式会社Happy代表・首藤義敬さんによると、昨今は町に移住してくる若者も増えてきたといい、「丸五Spice Up」は地元民との交流につながる「出会いを増やす場所」としての狙いもある。そのほかにも店内には工夫があり、厨房は車椅子が入れるほど広くして、高齢者や就労支援チームを含めて多様な人が日替わりで店頭に立てるようにした。ユニークな試みとして、福祉・医療従事者が来る日も設けており、心身に不安のある人や高齢者が来やすくなる「相乗効果」を見込んでいる。

神戸・新長田の丸五市場。市の空き家活用制度を取り入れた「丸五Spice Up」がある
神戸・新長田の丸五市場。市の空き家活用制度を取り入れた「丸五Spice Up」がある

   首藤さんは「神戸市はクリエイティブな制度が多い。ただ単に物件を直すのではなくて、そこに付加価値をつけるということに対して、すごく応援してくれる」と話す。

   他方、使えない空き家に関しても、市は解体工事のための補助金を出している(最大60万円、共同住宅は最大100万円)。なお、空き家改修・解体時に出た廃材は、まだ使えるものを古材として有効活用する。苅藻島クリーンセンター内の古材ストックヤード「BIVOUARC(ビバーク)」で製材・加工し、改修やリノベーション、家具リメイクなどにあてるという。施設では展示企画やDIY教室も行っている。

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