妊娠前の不安、最も多かったのは「仕事」
「育業」、仕事との両立、育児の孤独――。では実際に、子どもを持つことを考える人は何に不安を感じているのか。
主催の赤ちゃん本舗が開会あいさつで示したのも、同じ問題意識だった。少子化の議論は、「なぜ、子どもを産まないのか」という問いに偏ってきたのではないかと問題提起する。
そこで同社は、実際に子育てをしている母親に「なぜ、子どもを産んだのですか」とアンケートを実施。最も多かった答えは「家族を持ちたいと思ったから」。子育ての中でネガティブな気持ちは「ない、または少ない」と答えた母親が7割にのぼる。
一方、子どもを持つ前にもまだ不安が残る。妊娠前の不安を尋ねた別の調査で、最も多かったのが「仕事」の38.5%。次いで「お金」「親としての自信」が並ぶ。
キャリアと育児のトレードオフ、復職へのプレッシャー......「仕事」をめぐる不安は、小池都知事が「育業」を通じて変えようとする職場の課題とも、3区長が経験から語った子育ての壁とも重なる。
赤ちゃん本舗はこれらを、産み育てる幸せを覆い隠す「バリア(条件)」と位置づける。こうしたバリアは、1社や1つの自治体だけで取り除けるものでもない。
同社は、企業や行政が知見を持ち寄る場として「こそだてのあたらしいつながりをデザインするコンソーシアム(仮)」を9月以降に立ち上げる。この日の参加者にも、順次声をかけていく方針だ。