2019年 12月 15日 (日)

わが子ら通う教室に望む教師像もかくや その信念と理想の伝承を

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■「新編 教えるということ」(大村はま著)

   錬達の国語教師が若手教師に語った講演集である。専門職の職業倫理はどうあるべきか。一格違う覚悟を見せつけられる。職種は違えども読了後に背筋が伸びる思いであった。

    全体の流れがあり迂闊な引用は憚られるが、本書の迫力をお伝えするには、やはり抜き書きが良い。例えば以下の如きである。

  • 新編 教えるということ
    新編 教えるということ

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「本来の学習室である学校を学習室にしないで、『読んできましたか』というのは、『読む』といういちばん大事なことは家庭でやるわけですから、それでは家庭が学習の場所になり、学校は検査室になります。読んできたかどうかをみる検査室、読めるかどうか調べる所、おっかない場所ですね、学校は。私は、そういう教師が多いということを、たいへん強く感じます」
「教師だけはよくまあ言うと思います。『一生懸命指導しましたけれど、お宅のお子さん、どうもうまくおできになりません』 私は、そういうことは、教師として言うべきではない...(中略)...専門職だ、と胸を張って言うのでしたら...(中略)...うまくいかない責任は自分でとるべきであって、相手が勉強しないなどと、そんなことを言えるものではありません」
「そうです。あんなに喜んで、指折り数えて入学してきたのでしょう、子どもは。それが何日かたつと、もう劣等生のレッテルをはられて、親が呼び出されたりするとしたら、私は、『教師の面目いずこにありや』と思わざるをえません」
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【霞ヶ関官僚が読む本】現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で「本や資料をどう読むか」「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。

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