羽生結弦、宇野昌磨が金銀独占の快挙! 日本はいかにしてフィギュア王国になったのか
2018.02.19 12:00
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感動の舞台裏で動く莫大なカネ
「人類の祭典」といわれるオリンピックは国境を越えて多くの人たちに感動を与える。だが、その背後では、放映権料やスポンサー料という莫大なカネが動いている。『オリンピックと商業主義』(著・小川勝、集英社、799円)は、「感動の売り買い」はどこまで許されるのかと五輪マネーの歴史と現状を取り上げる。
著者の小川勝さんはスポーツ新聞出身のスポーツライター。五輪を崇高な祭典ととらえる側と、利権システムを追求する側と二つの立場があるといい、五輪礼賛でも金権批判でもないスタンスで、「商業主義」の是非について掘り下げてみたいと語る。
「商業主義」の起源と歴史、その弊害、マネーの分配など3章で具体的に詳述している。2年後の東京五輪のあり方を考えるうえで参考になる1冊だ。