2018年 11月 14日 (水)

国境なき医師団が訴えるコンゴの性暴力の実態 1都市の被害者数2600人に

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   国際NGO(非政府組織)「国境なき医師団」は2018年11月2日、アフリカ・コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)のカナンガ市において、2017年5月~2018年9月に治療した性暴力被害者が2600人に上ったと発表した。

   今年10月、コンゴで長年にわたってレイプなどの性被害を受けた女性を無償で治療してきたデニ・ムクウェゲ医師が、ノーベル平和賞を受賞した。紛争が続くコンゴの性暴力の実態とは―。

  • 武装した男に夫を殺された後に、レイプされた女性
    武装した男に夫を殺された後に、レイプされた女性

4人に3人が「被害から1か月後」に受診

   カナンガ市があるカサイ地方では、2016年8月から広い範囲で武力衝突が発生している。国境なき医師団は、2017年5月からカサイ地方での性暴力被害者らに医療援助をしている。

   発表資料によると、国境なき医師団が2017年5月以降に治療した2600人のうち、8割が武装した男たちによるレイプ被害を訴えた。被害者には男性32人も含まれていた。中には、武器を突き付けられ他の人をレイプするよう強要された人もいたという。

   また、国境なき医師団で治療を受けた被害者の4人に3人は、被害後1か月以上経ってからの受診だ。多くが「無償で治療を受けられることを知らなかった」「施設までの交通費が出せなかった」といった理由を挙げた。

   2017年、コンゴ国内17か所での性暴力被害者の診療件数は、6300件を超える。法務省が発表した「平成29年(2017年)版犯罪白書」によると、日本の2016年の「強姦」認知件数は989件だ。

   国境なき医師団のプロジェクト・コーディネーターを務めるフランシスカ・バプティスタ・ディ・シルヴァ氏は

「被害者が子どもであろうと成人であろうと、適切な公共サービスが限られている現状では、被害者の保護と社会経済的な援助が引き続き重要だ」

と訴える。

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