30年の歴史に幕を閉じる「平成」を振り返る
2019.01.07 12:30
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作家・佐藤優氏と慶大・片山杜秀教授が「平成の謎解き」
「福島原発事故(2011年)の予兆は、JCO臨界事故(1999年)にあり。日本の右傾化は、PKO協力法(1992年)から始まった。バブル崩壊、オウム真理教、小泉劇場、安倍一強ほか、あらゆる事件は、すべてが裏でつながっていた―(本書より)」。
『平成史』(著者:佐藤優、片山杜秀 小学館 1620円)では、同時代に生きる作家・佐藤優氏と慶応大教授・片山杜秀氏が政治、経済、事件、文化を縦横無尽に語り尽くす。
「バブル崩壊と55年体制の終焉(1989~1994年)」、「オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末(1995~1999年)」、「小泉劇場、熱狂の果てに(2000~2005年)」「『美しい国』に住む絶望のワーキングプアたち(2006~2008年)」、「『3.11』は日本人を変えたのか(2009~2012年)、「帰ってきた安倍晋三、そして戦後70年(2013~2015年)」、「天皇は何と戦っていたのか(2016~2019年)」の全7章。年代別に整理されているのでわかりやすい。
平成を読み解くブック&シネマリストも収録している。