2019年 7月 16日 (火)

未来を語るには「今までにない言葉」が必要になる

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機械と人間のコラボレーション

   人体は、脳と手足などの器官が神経電位によってつながっており、通信と制御のモデルと考えることができる。米国の数学者Norbert Wienerが20世紀前半に提唱した「サイバネティックス理論」である。現代のロボット制御は、この「サイバネティックス」の方法論を用いている。

   このモデルをもとに、機械と人間のコラボレーションを展望すると次のようになる。工場の流れ作業を担う労働者は耳と眼を使いながら正確に筋肉を動かしている。この作業では人間を機械のように扱っており、人間がもつ未知の課題に創造力を生かしきれていない。これからは、人間は、機械のフレームに収まらない要素を見つけ、周囲に問いかけ、仲間で知恵を絞る。機械と人間が両輪となる技術進歩が起きるのである。

   人と人とのコミュニケーションにも変化が生じる。機械がコミュニケーションを仲介することにより、発話者の置かれた状況や趣味嗜好をもとに、機械が内容を補足して、発話者の意図を汲んだ記録にすることができる。異なる言語のコミュニケーションであっても問題のニュアンスまで含めて伝え合うことができる。

   もうひとつの新しい現象は、背後にある論理が突き止められないままに有用な知識が得られるということだ。統計学的な手法でコンピューターが出す結論は、囲碁や将棋の対局のように、背後の論理はよくわからなくても、それが一番良い選択、ということになる。これまで慣れ親しんできた科学では、人間が言語を用いて得た知識を「真理」と呼んできたが、コンピューターの解析による「真理」が出てくる。「有用であれば、真理はいくつもある」というプラグマティズムの考えと重なる。

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