2022年 10月 1日 (土)

茨木のり子に感銘し読み返す

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入り口は易しいが奥深い

   茨木のり子は、50歳からハングルを学び、『ハングルへの旅』(朝日新聞社 1986年)や韓国の詩を翻訳した『韓国現代詩選』(花神社 1990年)を出した。

   昨年末に出たのが『隣の国のことばですもの~茨木のり子と韓国』(筑摩書房)である。本の帯には、「なぜハングルを学び、韓国現代詩の紹介に尽力したのか 『倚りかからず』の詩人に新しい光を当てる意欲作」とある。

   著者の金智英(キムジヨン)氏は、本年2月27日付の毎日新聞読書欄に掲載されたインタビューで、「茨木の詩は分かりやすく、入り口は易しいが奥深い。差別や社会の不合理の中で生きる難しさを日常の言葉で、時にユーモアを介して表現するのでメッセージが強く伝わるのです」といっている。

   金氏は、本書で、茨木のり子の詩作のはじまりから考察をはじめているが、彼女の第一詩集『対話』(1955年)について深く読み解いている。そして、茨木の詩人としての特質をまさに「対話」(ダイアローグ)だという。また、茨木の韓国詩の翻訳を検証し、「大胆な省略と日常の言葉」により、「茨木は翻訳作業を通じて、国家や民族を超えた真の対話を目指したのである」とする。

   金氏が茨木についていう素直さと誠実さが、隣人愛となって、隣国韓国への思いにつながり、茨木の詩が、2000年代になって韓国社会でも響くようになってきているという。

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