「ガンダム」に「戦艦ポチョムキン」 ウクライナは「戦い」の名作の舞台

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ひまわり畑を探し回る

   在日ウクライナ大使館のウェブサイトには、1970年公開の映画「ひまわり」のことも出ている。名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の代表作の一つ。伊仏米ソの合作だ。

「第二次世界大戦時に引き裂かれた悲運の愛を描いたこの映画をご覧になった方は多いのではないでしょうか? 実はこの広大なひまわり畑は,ウクライナで撮影されたものなのです。ソフィア・ローレン扮するジョバンナが,行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探している姿は,みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう」

   撮影場所は首都キエフから南へ500キロほど行ったヘルソン州らしい。今でも7月下旬頃にキエフから南下して郊外へ行くと,一面に咲きわたるひまわりを見ることができるという。

   ウクライナは第二次世界大戦で独ソ戦の激戦地になった。1941年の「キエフの戦い」では独軍がキエフを包囲、ソ連側は70万人ともいわれる犠牲者を出して大敗した。戦闘は長期化し、伊軍が独軍支援で送り込まれた。

   映画「ひまわり」は、行方不明になった伊軍兵士の夫の消息を、戦後、妻が現地を訪れて探すという設定だ。ウクライナのひまわり畑の中で妻役のソフィア・ローレンが地元の老女に夫の消息を尋ねるシーンがある。撮影当時のウクライナはソ連に属していたが、その老女はウクライナ語で答えているという。

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