マスクそろそろ外しても... コロナ「ひと段落」ムードに専門家は
マスク外してもいい場面を今後検討
複数の専門家は、現状ですでにマスクを外してもいい場面について見解を語っている。「屋外」だ。これについては、厚労省が2020年から方針を示している。高温や多湿といった環境下だと熱中症のリスクが高くなり得るため、屋外で他人と2メートル以上の距離が確保できる場合には、マスクを外すように呼びかけているのだ。
日本医師会の中川俊男会長も22年4月27日の定例会見で、「当面は感染抑制のためマスク着用にご協力いただければ」と求めた上で、ゴールデンウィークを前にして気温が高まってきたとして「熱中症には十分気を付けて、屋外などで(他人と)十分な距離があるときには、マスクを外す対応を」と呼びかけた。
同日の衆議院厚生労働委員会で、立憲民主党の柚木道義議員は、国立感染症研究所・脇田隆字所長に対し、屋外での食事時など、どういったときにマスクを外していいと考えられるかを聞いた。
脇田氏は「屋外において、人との距離が十分取れている場合」「屋外で会話がないような場合」では、マスクの着用は必ずしも必要ではないと語る。また、今後気温と湿度が高くなることや、マスクを着用していては他人とのコミュニーケションが取りづらくなるという問題もあるとして、屋外で人の距離が確保されている場合にはマスクを外すことが推奨されるとした。
ほかに、具体的にどういった場面でマスクを外せるかについては現状提言はできないが、今後議論をしっかりして進めていくとしている。