コロナ国内死者数「過去最多」本当の人数は? 503人や523人...メディアで違い
厚労省は「0時時点」の集計
基本的な集計数字のズレは、なぜ起きているのだろうか。
14日の「最多503人」という記事に対しては、「この間、520人って言ってたけど」というコメントが見られる。発表数字の違いに気づいている人もいるようだ。
考えられるのは、集計の締め切り時間の違いだ。NHKは常に「厚生労働省によりますと・・・」と、ソースを明示して報道している。
厚労省のウェブサイトを見ると、コロナの死亡者数は、「0時時点」で集計していることがわかる。つまり、本日の発表数字は、実はその日の死亡者数ではない。
ところが、朝日新聞は、当日の「午後7時現在」の人数で書いている。共同通信のデータを掲載している東京新聞は午後7時半、読売は午後8時だ。それぞれの紙面では注記を入れている。厚労省の集計数字よりも、締め切りが大幅に遅い。つまり、当日の午後7~8時までの人数がカウントされている。
各都道府県は夕刻に感染者数や死者を公表している。それらの最新の数字が反映されているのが朝日、読売、共同通信だと推定できる。現在のように、死者が増えている状況だと、遅い締め切り時間を基にした集計の方が、死者の人数が多くなる可能性がある。その結果、ずれが生まれている、とみられる。
毎日新聞の掲載人数は、厚労省の集計を基にしている。15日の朝刊に掲載されている人数は、「14日午前0時現在」と明示している。そのため紙面では、「自治体の発表と異なる場合がある」とお断りを入れている。