ウェルネスカンパニーの株式会社スピック(神奈川県鎌倉市)は2025年3月2日、花粉症の自覚症状がある1000人を対象とした「花粉症に関する調査結果」を発表した。体の内側を整えるケアの実施率は10%前後調査ではまず、「『花粉症』とは免疫システムの過剰反応であることを知っているか」を聞いたところ、「知っている」と回答した人は82.6%にのぼった。花粉症対策として具体的に行なっていること(複数回答)では、「マスクや眼鏡の使用」が最多の69.5%だった。次いで、「手洗い・うがい」が66.7%、「市販薬や目薬の使用」が51.1%となった。一方で、「ビタミンを摂る」が15.2%、「食事に気を付ける」が14.2%、「日光浴を心掛ける」が9.6%など、体の内側を整えるケアの実施率は10%前後にとどまり、「内側ケア」不足が見てとれる結果となった。花粉症対策を始めるタイミングでは、「症状が出始めた日から」が最多の28.2%だった。次いで「花粉飛散の直前から」が18.9%、「花粉の飛散が報道されてから」が17.5%となった。これらの合計64.6%が「飛散の直前」または「症状の発症後」に花粉症対策を始めるということになる。一方で、「花粉飛散が想定される1~2カ月前~」は11.9%にとどまった。スピックは「多くの生活者が慌てて対策を開始しており、十分な準備期間を確保できていない可能性が示されました。生活者の行動にはギャップがあり、『内側ケア』の広がりにくさにつながっていると考えられます」と指摘する。バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動をこうした状況について、東京慈恵会医科大学の越智小枝氏(東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座講座担当教授)は、調査結果のリリースに寄せたコメントの中で、「冬から春に向けての季節は、日光不足によるビタミンD不足をはじめ、多くの栄養素が不足しやすい時期です。これは春先までの体調やコンディションに影響を与え得る可能性があるため、食事では魚やきのこ類などに含まれるビタミンDをはじめ、さまざまな栄養素を組み合わせたメニューを取り入れることが1つの方法です」と説明する。また、今回の調査から「メカニズムを知りながらも『外側ケア』に偏る対策の実態」が浮き彫りになったと指摘した。越智氏は「マスクや眼鏡などで外から防ぐだけでなく、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動といった内側の視点も、季節の変わり目を健やかに過ごすうえで重要です」という。そのうえで、次のようにアドバイスを送っている。「食事や生活リズムによるコンディション調整は日々の積み重ねで整っていくものが多いため、早めの対策が、季節の変化への備えにつながります。『もう飛散が始まったから』と諦める必要はありません。今からでも『内側のケア』をプラスし、春に向けた準備を進めましょう」調査は2026年2月9~10日にインターネットで行われ、全国の花粉症の自覚症状がある20代~60代の男女1000人を対象とした。
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