2018年 7月 21日 (土)

「聞き役」に徹する久米宏、とても新鮮だ

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   この夏、7月23日から8月13日まで4週にわたって、日テレが硬派なドキュメンタリー特番を放送した。「テージセー~1461日の記憶」だ。

   埼玉県の浦和商業高校定時制に入学した生徒たちを4年間かけて撮り続けた、まじめなドキュメンタリーだった。

   この定時制にはいろんな生徒がいる。少年院から出てきたヤツもいれば、手首を切るのもいる。人としゃべらないヤツも……そんな生徒たちが学校の中でどう育っていくか。番組では正面から取り上げた。少年少女が成長していくのがわかる番組だった。

   4週連続でナビゲーターをつとめたのは、久米宏。久米さんといえばペラペラしゃべりまくる人というイメージが強いが、ここでは「聞き役」に徹していて、とても新鮮だった。

   このドキュメンタリーのテーマは、子供が「自分の居場所」を見つけるのは非常に大変なんだ、ということ。同じことは、久米さんにも言えるんじゃないかと思った。聞き役に徹するのは難しいだろう。でもそのほうが人間として大きく見える。久米さんもこの番組を通して、新しい居場所が見つかったのかもしれない。

   いろいろ考えさせられる良心的な番組だったが、撮影したのは太田直子というフリーのディレクターだ。よくここまで取材したものだ。どんな人なのか、作り手としてとても興味がある。

      久米節は 聞き役のほうに 味があり

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