2020年 11月 30日 (月)

「私を好きで当然」の竹内結子がウザイ でも……(薔薇のない花屋)

お金のプロだけが知っている、保険を使った賢い貯蓄方法!

   謎の多い人物、ショッキングな展開、「虐待」のキイワードと来れば、これはもうカンペキに脚本家・野島伸司の世界だ。

   花屋を営む英治(香取慎吾)は娘の雫と2人暮らし。ある日盲目の女性・美桜(竹内結子)と出会う。ところが彼女の盲目は嘘。英治に恨みをもつ安西(三浦友和)の策略により、彼を破滅させるために近づいたのだ。出産直後に亡くなった雫の母親は安西の娘らしい。美桜の目の手術費用を捻出するために、店まで手放してしまう英治…。

   野島ドラマの苦手な部分と心惹かれる部分のせめぎあい。「とっても壊れやすいから、あなたは特別大切にしなくては」なんて、くさいセリフに辟易しながらも、シーンの作り方や小道具の使い方はうまいなと思う。

   突然電話をかけてきて「渋谷にいるから私を見つけて」と美桜。この忙しいのに広域かくれんぼとはウザイ女以外の何者でもないが、「俺はあと少しであなたを見つけていた」と、英治が彼女の風に飛ばした花びらを証として掌に乗せるところには、ちょっとやられた。

   虐待されている少年を救い出す場面では、セリフはなく音楽とスローモーションの映像のみ。子供がケータイに必死の思いで打ち込んだ「SOS」の文字を見た母親は、何を思ったのだろう。

   おまけに英治が被っていた覆面というアイテム。第1話で雫も被っていたけど、ものすごいインパクト。そこから覗く瞳に吸い寄せられてしまう。焦点を目に絞り込み、物言わず何かを語らせるのに効果的だ。

   だがしかし、どうしても共感できないのが美桜の人物設定。目が見えないフリでわざとらしく転んだりするだけでも腹立たしいのに、相手が自分を好きというのを前提にしたようなそのしゃべりはどうよ。お金を騙し取ったあとでも平気で一緒にいられる神経がわからない。病気の父親のためという理由があるにせよ、犯罪まがいのことをしておいて、許されると思ってること自体許せない。

   なんであんな女を英治が好きになるのだ。目の前で着替えたり、ちょっと強がってみせたり、カレーを作ってやったくらいで、全財産つぎ込むほど夢中になっちゃうのか。美桜の嘘などとっくに気づいていると思っていたよ。慎吾クン久々の人間役なのに、せっかくのラブシーンを地団駄ガシガシ踏みながら見ることになろうとは。

   と文句を言いながらも、英治の過去と行く末は気になってしょうがない。「名もなき戦士」と「薔薇」は何を意味するのか。野島ドラマで何度も体験している衝撃結末のトラウマ。救いのあるラストであってほしいけど。

文   ツキノ・ワグマ
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CAST テレビウォッチ
アクセスランキング
  1. 菅義偉は疲労の極に達している。主な要因はコロナ対策と経済回復を同時にやろうとする菅を忖度しない尾身茂分科会会長だ。官邸スタッフは「政府の組織なのだからこっちの意向に沿って発言しろ、と。ところが尾身さんは無視して危機を訴える。総理は怒っていますが、下手に圧力をかければ学術会議の二の舞になるのでイライラが募っている」という
  2. 「エール」最終回コンサートに感動の渦!「本物の紅白でもやってほしい」「みなさん歌が上手でビックリ」「岩城さんのイヨマンテ、マジ凄すぎる」
  3. 「R-1グランプリ」芸歴10年縛りに賛否激論「売れない中堅芸人が必死にあがく姿を見たい」「コンビの片割れはやめ、ピン芸人限定に」「飛び道具持って来た奴の勝ちはおかしい」
  4. 安倍晋三の「桜を見る会」事件が永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取に踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まる。しかし、ポストによると同じ疑惑の構図が菅義偉にもあるという。官房長官時代に毎年横浜のホテルで開いていた「菅の春の集い」がそれだ。
  5. 「沢尻エリカ」復帰シナリオ!?芸能・テレビ界の裏で囁かれる「彼女は引退と言っていないから・・・」
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中