「第3次オイルショック」 投機マネーの「戦犯度」
2008.06.26 16:28
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技術力で新エネルギー?
国谷はまた、日本にかかるコストを聞いた。この答えがもの凄い。
平均で昨2007年がバレル当たり70ドル、今年が120ドル。日本では1ドル上がると20億ドルの支払い増になるから、50ドルで1000億ドル(11兆円弱)増えたというのだ。
では先行きはどうなるのか。十市理事は「短期に供給増は望めないから、需要で調整するしかない。とくに中国などの需要が大きく減らないと投機マネーの流入は止まらない」とみる。
しかし、新興国はむしろ逆に動いている。そこで日本の戦略となると?
「やるべきは徹底した省エネ。車ならハイブリッドとか燃料電池車。非化石エネルギーでは原子力や太陽光発電など。日本の技術力でエネルギーを作り出すこと」と、あっけない結論。
「わがままな投機マネー」をぎゃふんといわせる策はないものか。
ヤンヤン
<メモ:代替エネルギー>
番組は、代替エネルギーをめぐる動きにも触れた。ひとつはカナダの「オイルサンド」。過熱分離で採油できる。バレル当たり50-70ドルで、埋蔵量1700億バレルはサウジに次ぐ。日本への輸送は、中東からの半分の10日ですむ。欧米、中国もねらう。もうひとつが石炭だ。特に埋蔵量で2位のインドネシアでのインドなどの攻防を追った。どちらもかつては、コストがかかりすぎると見捨てられていた資源だが、原油の高騰で採算がとれるところへきてしまったという訳だ。
*NHKクローズアップ現代(2008年6月25日放送)
文
ヤンヤン